小学生から金利や為替を学ぶ、三井住友カードのおこづかい管理アプリ「ハロまね」

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子どもの頃、親に預けたお年玉はどこに行ったのか、本当に預かってくれているだけなのか疑ったことがあるかもしれない。これからは、おこづかい管理もアプリで透明化が図られることになるようだ。本日、三井住友カードは小学生向けの金融教育アプリ「ハロまね ~親子で学ぶ、こどものお金管理~」をローンチした。このアプリは小学生の金融教育を促進し、お金の計画的な使い方を学ぶことを目的としている。

ハロまねは実際の銀行口座に紐付いているのではなく、あくまでアプリ上の仮想口座で、入金時には親がお金を預かり、出金時に子どもにお金を渡す仕組みだ。ファミリーアカウントを開設すると、親用のアカウントと子ども用のアカウントが作成できるようになる。子ども用のアカウントは2人まで作成可能だ。子どもが自分の端末を持っていない場合は親のスマホやタブレットを共有でき、持っている場合はアプリを連携させて使う。

ハロまね

子ども側のハロまねの画面

アプリの主な機能は3つある。1つは、子どもがもらったおこづかいを登録し、管理する「おこづかい帳機能」だ。ここでは収入と支出を登録し、月ごとに何にどれくらいのお金を使ったかが一覧とグラフで確認できる。

2つ目は、預けているお金に金利が付いたり、外貨に交換できる「銀行機能」だ。通常、銀行にお金を預けると金利が付くが、それをハロまね銀行でも再現している。この金利は親が自由に設定できる。また、円をドルに替えて預金しておく機能もある。ドル円レートは1日1回更新されるので、現実世界に近い為替の動きを学ぶことができるものだ。

3つ目は、家のお手伝いをしたことを記録できる「お手伝い機能」だ。子どもが家事を手伝った際に、おこづかいを渡している家庭も多いだろう。子どもはお手伝いをした内容をアプリに登録することができる。親は登録内容を承認して、おこづかいを支払う。親のアカウントからはお手伝いの内容ごとにおこづかいの価格を設定することも可能だ。

親側のハロまねの画面

ハロまねのリリースにあたり、三井住友カードは「子供の頃から親と一緒にお金に触れ、お金について考えてもらうことで、将来必要となるお金の収支管理を早期に身に付けることを目的としております」とコメントしている。三井住友カードは、小、中学校向けにマネー教育を行っているイー・カンパニーが運営する『キッズ・マネー・ステーション』の協力をもと、ハロまねを作成した。

早速筆者も試してみたが、機能が盛りだくさんで、使い方を理解するのに少し時間がかかった。大手銀行のモバイルバンキングアプリに似ている印象も受ける。ただ、私自身、アルバイトをするまでお金を管理するという意識はなかった。ましてや金利や為替の仕組みについて小学生や中学生の時に知る機会なんてほぼなかったように思う。そう考えると、このようなアプリであれば、早い段階からお金や銀行業務に親しみ、一生使える金融知識の基本が身に付きそうだ。ゆくゆくは、投資や他の金融サービスを活用することへのハードルも下がるかもしれない。

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。