工事店の便宜のため一般住宅の3Dモデルを作るHoverがGV(元Google Ventures)らから$25Mを調達

世界を3Dスキャンするスタートアップがこのところ増えているが、では3Dスキャンに対する一般消費者のニーズは奈辺にあるのだろうか? 多くの人びとにとって、家が人生最大の投資だろう。だからサンフランシスコのHoverは、そこからスタートすることにした。

Hoverは消費者の家の3Dモデルを作り、さまざまな工事などの見積を得やすく、そして理解しやすくする。同社は今日、GV, Home Depot, およびStandard IndustriesがリードするシリーズBのラウンドで2500万ドルを調達したことを発表した。同社の累計資金調達額はこれで5600万ドルあまりになる。

Hoverのユーザーは、特殊なハードウェアを買わなくてもよいし、3Dスキャンの技術的詳細を知っている必要もない。ユーザーは家を外から撮った写真を数枚撮り(ドローンは要らない!)、それらをHoverのアプリケーションに読ませるだけだ。アプリケーションはコンピュータービジョンの技術を使って写真を消化し、ユーザーの家の3Dモデルを吐き出す。

消費者にとっての利点は二つある。ひとつは、工事の検討。サイディングや窓の改良などの方針を検討し、決められる。もうひとつは、3D画像があると業者はより正確な見積を作りやすい。

同社のHover Connectというプロダクトは、消費者ではなく工事店が使って、さまざまな工事のセールス〜営業を行うために利用する。見込み客段階で3Dモデルを作らせてもらえると、いろんな提案もやりやすい。その後の見込み客との商談も、円滑に進むだろう。

スマホ用のアプリをここでダウンロードできるから、ご自分の家の3Dモデルを作ってみるのも、おもしろいかも。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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