店舗とユーザーのマッチングを自動で行う「オトコロAIマッチング」、店舗比較サイトのオトコロドットコムが提供開始

ユーザーと店舗を自動でマッチング

ユーザーと店舗を自動でマッチング

店舗比較サイト「オトコロドットコム」を運営するオトコロドットコムは2月25日から、店舗とユーザーを自動でマッチングする「オトコロAIマッチング」の提供を始めた。マッチングすると、候補に挙がった店舗のスタッフとチャット上でやり取りをすることができる。何かしらのサービスを受けようとスマホで調べてみると、検索結果が多く、情報過多におちいりがち。「オトコロAIマッチング」は、現代人が抱える「検索疲れ」の軽減や、自分の受けたいサービスと現実との齟齬(そご)をなくす手助けをする。

オトコロドットコムは2019年3月に設立した。IT×人力により消費者が求める店舗や施設をデータベース化し、見やすい店舗の比較一覧を提供する。ネット上にフラグメント化(断片化)しているさまざまなローカル店舗情報を1つの場所に集約することが特徴だ。現在は約12万店舗が掲載されている。

オトコロAIマッチングはニッチなところまでさまざまなジャンルを取り扱う。王道のヨガスタジオをはじめ、メンズ脱毛や動物病院、タピオカ、浮気調査・探偵調査、結婚相談所といったモノまで計37項目をそろえている。例えばヨガスタジオを選んでみると「初心者歓迎」「用具貸出し」「夜間営業」「男性歓迎」「マタニティ」などと、それぞれのジャンルからさらに条件を絞ることができる。

ジャンル選定は新規顧客のLTVや検索ボリュームなどを軸に進める。「動物病院や料理教室といったジャンルで利用者が増えている」という。

「最終的には美容院や宿泊施設、飲食店などのレッドオーシャンジャンルも含めて、数百ジャンルを有する国内最大の店舗検索サイトを目指したい」と同社の斉藤翔代表は意気込む。

簡単な店選びを後押し

「オトコロAIマッチング」で自分に合ったサービスを簡単に

「オトコロAIマッチング」で自分に合ったサービスを簡単に

「とにかく簡単に自分に合った店舗を見つけて、スムーズに問い合わせしたい!」。そんなユーザーのニーズに応えていくのが、オトコロAIマッチング。

斉藤代表は「『候補数が多すぎて店舗を選ぶのが大変、おすすめを表示して欲しい』『一括見積など、連絡先を知られずにやりたい』といったユーザーの声があった」とサービス開発のきっかけを語る。

ユーザーが店舗や施設を探すとき、受けたいサービスの具体的な内容や手段などの質問に答えていくと、候補となる店舗一覧と自動でマッチングする。口コミや料金のほか、編集部によるおすすめ情報なども載せている。マッチングした店舗のスタッフとは、チャットで質問や予約もできる。

また、ユーザーは店舗に連絡先を知られることはないので、気兼ねなく自分に合ったサービスなのかを判断できるようにした。気になる複数の店舗から見積もりを出してもらい、サービス内容だけでなく自身のお財布との相談もこっそりできる。

店舗側からすれば、「公式サイトを見てくれても、なかなか問い合わせまでしてくれない」といったユーザーとのタッチポイントのハードルを低くすることができる。

現在は東京都と大阪府、愛知県(2月22日現在)の地域で占いジャンルのみの対応となるが、今後はオトコロドットコム内の対応可能なすべてのジャンルで展開を予定している。

一方で、サービス拡張の手を緩めない。「ローカル店舗とユーザーをつなぐだけでなく、ユーザーがオトコロドットコム上でローカル店舗のサービスをオンラインで受けられるようにしていきたい」と斉藤代表は新たな構想に向けて動き出している。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:オトコロドットコム日本マッチングサービス

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TechCrunch Japan

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