持続可能性データベースのHowGoodが個々の材料の環境影響を調べるツールLatisを公開

消費者製品の原材料の持続可能性に関するデータベースを提供しているニューヨークを拠点とするスタートアップであるHowGoodが、Latisという製品を公開し、すでにDanone North Americaと初期顧客契約を結んでいるという。

同社によるとLatisツールは、生物多様性、温室効果ガス排出量、労働リスク、動物福祉といった環境・社会的指標に照らし合わせて、あらゆる原材料や製品の影響を判断するために使えるという。

HowGoodのCEOで創業者であるAlexander Gillett(アレクサンダー・ジレット)氏は「消費者はもはや、最高の製品を最高の価格で提供することだけを求めていません。今日の消費者は、環境を保護し、支持するブランドが個人的な価値観に合うものであることに価値を置いています」という。

学術論文や産業界の文献、NGOやその他のソースの研究論文などから情報を集積しているLatisは、企業の研究開発グループが利用して、特定の原料を使うことの影響や結果を評価できる。

情報は企業が製品開発に情報を提供するためにのみ使用されるため、製品開発者が有毒、または環境に有害な製品を使用しないという保証はない。製品が生物多様性、温室効果ガスの排出、労働の危険性、動物福祉にどのように影響するかを確認する機会が与えられるだけだ。

声明によると、同社には現在、33000あまりの成分、化学物質、材料に関するデータを保有しているという。HowGoodを支援している投資家はFirstMarkやGreat Oaks Venture Capital、High Line Venture Partners、Joanne Wilson(ジョアン・ウィルソン)氏、そしてContour Venture Partnersなどだ。

Danoneのリサーチとイノベーション担当上級副社長であるTakoua Debeche(タクア・デベチェ)氏は声明で 「弊社各種製品の影響を評価するツールがあることで、製品開発者やブランドチームの持続可能性に対する意識を高めることができる。総合的なツールは、弊社のブランドの持続可能性への影響を改善する上で非常に重要です」と述べている。

カテゴリー:EnviroTech

タグ:HowGood

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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