採用面接や履歴書はもういらない、2ステップですぐに働ける「タイミー」がリリース

写真中央が代表取締役の小川嶺氏

本日リリースされたばかりの新アプリを1つ紹介しよう。人手が足りない飲食店などのお店と、暇な時間を有効活用したい人たちをマッチングするサービス「タイミー」だ。同アプリでは、個別のお店ごとの応募や採用面接が不要で、アプリに空いた時間を入力するだけで、数多くの候補から“サクッと働ける”お店を探すことができる。

タイミーの特徴はその直感的なUIだ。例えば、タイミーを利用するユーザーが、ある特定の日に正午から17時まで空いているとすれば、正午から17時の場所まで時計型のUIを指でなぞることで自分の暇な時間を入力できる。

あとは、「渋谷駅周辺」など自分が働きたい場所を入力すればお店の候補が表示される。タイミーはこのときのUIにもこだわっていて、Google Mapのようにマップ上に候補のお店が並び、自分が指定した場所からの位置と時間給を一目で把握できるようになっている。

冒頭で述べたように、タイミーは基本的に“採用面接不要”で働けることをウリにしているサービス。でも、タイミーに登録するお店側からすればこの点は心配の種となるだろう。

そのためタイミーでは、働く人がお店から評価され、それがプロフィールに評価データとして蓄積される仕組みになっている。応募を受け取ったお店は、「指定した時間になっても現れない」、「真面目に働かない」など評価の悪いユーザーからの応募を断ることもできる。その逆に、働く人がお店を評価する仕組みもあり、タイミーのユーザーは安心してお店を選べるように配慮されている。

リリース時点で、タイミーには約50店舗のお店が登録されていて、その約半数は飲食店だという。慢性的に人手が不足する飲食店でタイミーが歓迎されやすいという理由はあるだろうが、それだけでなく、タイミーは将来を見越して戦略的に飲食店の登録を増やしてきたことも事実だ。

タイミー代表取締役の小川嶺氏は、「タイミーの仕組みやUIは、働く人とお店のマッチング以外にも適用できる。例えば、構想として考えているのは、ユーザーが暇な時間を入力するだけで、その時間に予約ができる(席がある)お店がマップ上に表示されるなどのサービスだ」と話す。そのために、飲食店の登録を増やし、今からお店のデータを蓄積していこうというのがタイミーの考えのようだ。

タイミーは2017年8月の創業。現在同社はリリース後のサービス拡大に向けて資金調達ラウンドを実施中だという。

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TechCrunch Japan

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