教師が対話型のレッスンを自作できるVersal、Wolfram Alphaとパートナー

Versalは、教師が対話型のオンラインコースや宿題やチュートリアル(個別教程)を作って発行できるサービスだ。同社は今日(米国時間3/4)ベータでローンチしたが、重要と思われるのは、Wolfram Researchとのパートナーシップを発表したことだ。

これによりStephen WolframがVersalの取締役会に加わり、ユーザである教師はWolfram Researchのコンテンツを自分の教材に埋め込める。その場合教師は、Wolfram Languageを使って教材を作ることになる。今後はWolfram DemonstrationsやWolfram|Alphaウィジェットなど、Wolframのそのほかのリソースも組み込む予定だ(どれにも、名前にファウンダの姓が付いている!)。

Wolframは今日の発表声明の中で、次のように言っている: “Versalと弊社の新しいクラウド機能により、教育のきわめて多様な機会や場に、高いレベルの対話性とコンピュータの知識を導入できるようになる。Versalとともに、それを実際に実現していけることは、とてもすばらしい”。

Versalは多くの意味で、これまでの単純にビデオを見るだけのオンライン学習プラットホームに対する反発だ。むしろVersalでは、先生がこのサービスのドラッグ&ドロップツールを使って、多様な対話的要素のある(タイムライン、小試験、筆記問題、マップ、図表などなど)レッスンを作る。しかも、デベロッパが新しいウィジェットを作って加えることもできる(JavaScriptで書く)。このサービスに今ある、鍵盤つきの楽譜記入ウィジェットなどは、あとからデベロッパが作ったものだ。教師は方程式をLaTeXで書き、注記の入った3Dの人骨モデルを使って解剖学を教えることができる。

今日のリリースの時点でVersalにあるウィジェットは48種類だが、おもしろいのは、先生たちにレッスンの作り方を教えるオンラインクラスがすでにあることだ。

生徒の成績を記録したり、臨時の非公開コースを設けたり、生徒を個々に招待したり、といった高度な使い方をしたい先生は、月額5ドルのVersal Proプランのユーザになるとよい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa


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TechCrunch Japan

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