新型コロナワクチンのニュースでUberの株価が上場以来の最高値を記録

新型コロナウイルスのワクチンの候補が90%有効(The New York Times記事)で、数か月後には市場に出回るというニュースの後、Uberの株価が7.38%上がり、48.18ドルに接近した。

製薬企業のPfizerとBioNTechによる発表が、新型コロナウイルスのパンデミックの影響を受けていたさまざまな産業に楽観主義を広めたが、その中にはもちろんライドシェアのようなサービスもある。

Uberの株価上昇は、ワクチンのニュースによるその日限りの高値であるだけでなく、同社が2019年に上場してからの最高の終値だ。また、それが45ドルのIPO価格よりも上で終わったのは、2019年の6月以来のことだ。

Uberの株価は、ギグワーカーを独立の契約業者とするカリフォルニア州の条例が成立した先週以来、上向きに振れていた。UberやLyftなどギグワーカーに依存している企業は、その州条例が否決されたら巨額の構造改革に直面しただろう。

その数日後にUberは第3四半期の決算報告を出し、同社の互いに異なる2つの中核事業のもつれた関係が明らかになった。Uberのライドシェア事業は縮小したが利益を生み、一方のフードデリバリー事業は拡大したが、依然として損失が続いている。

Uberの第3四半期の売上は投資家の期待を満たさず、それにより株価は一時的に下げた。しかし投資家たちが州条例の成立と本日のワクチンのニュースを重視したため、安値は短命に終わった。

関連記事
デリバリー需要の急増もUberの第3四半期売上減少を止められず
Uberが「ギグワーカーは個人事業主」というカリフォルニアの住民立法を世界展開へ

カテゴリー:モビリティ
タグ:Uber

画像クレジット:JOHANNES EISELE / Contributor / Getty Images

原文へ

(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。