新型Mac Proは米国で製造するとアップルが発表

数カ月の憶測の後、Apple(アップル)は米国時間9月24日、米国でMac Proの最新版を製造することを認めた。この動きは、ハイエンドのプロ向けデスクトップ製品の以前のモデルと一致している。The Wall Street Journalは6月、アップルが長く待たれていたデスクトップ製品を上海郊外の工場で製造すると報じていた。

アップルは当時この報道を否定せず、「他のすべての製品と同様、新しいMac Proも米国カリフォルニア州でデザイン/設計され、米国を含む数カ国のコンポーネントが含まれる」と述べていた。

しかしアップルは今週、アリゾナ州やメイン州、ニューメキシコ州、ニューヨーク州、オレゴン州、ペンシルベニア州、テキサス州、バーモント州などの製造業者を利用し、テキサス州オースティンに製造拠点を戻すと発表した。サプライヤーにはIntersil(インターシル)とON Semiconductor(オン・セミコンダクター)が含まれる。

「Mac Proはアップル史上で最もパワフルなコンピューターであり、オースティンで製造されることを誇りに思う。我々は、この機会を可能にした政府の支援に感謝する」と、Tim Cook(ティム・クック)氏はプレスリリースで述べた。「我々は米国のイノベーションの力を信じている。そのため、すべてのアップル製品は米国でデザイン/設計され、36州からの部品で製造され、米国のサプライヤーとの45万人の雇用をサポートしている」。

この動きは、2023年までに3500億ドル(約38兆円)を米国に投資するというアップルの取り組みと一致する。同社が中国での製造にシフトするという初期の報道は、一連のツイートでクック氏とアップルを名指しで非難していたトランプ大統領にとっての大きな障害だった。

「アップルは、中国で製造されたMac Proの部品に対する関税を猶予、あるいは免除されることはない」とトランプ大統領は7月にツイートした。「米国で製造すれば、関税なしだ!」。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

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TechCrunch Japan

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