日本に住む外国人を豊かにしたい——外国語講師と生徒をマッチングする「フラミンゴ」が1.7億円を調達

写真左からグロービス・キャピタル・パートナーズ パートナー兼COO 今野氏、フラミンゴ代表取締役 金村氏、グローバル・ブレイン パートナー 深山氏

外国語講師と生徒のマッチングアプリ「フラミンゴ」を運営するフラミンゴは11月30日、シリーズAラウンドで総額1.7億円の資金調達を実施することを発表した。第三者割当増資の引受先はグロービス・キャピタル・パートナーズグローバル・ブレイン、および個人投資家。調達に伴い、グロービス・キャピタル・パートナーズ パートナー兼COOの今野穣氏と、グローバル・ブレイン パートナーの深山和彦氏が社外取締役に就任する。

フラミンゴは、外国語を学びたい人が講師を探してレッスンを予約できるマッチングアプリ。教わる側は、他の生徒のレビューやチャットを通じて、本当に相性のいい講師を納得がいくまで、レッスンで会うまでは無料で探せる。フラミンゴ代表取締役の金村容典氏は「会話だけでなく、異国語を話す人とのつながりや興味、関心をフォローすることで、相性がよく、会話を楽しめる講師と出会えることが、フラミンゴの特徴」と話す。

レッスン費用は講師の設定により異なるが、教わる側はその設定額に一律プラス500円を手数料として支払う仕組み。講師側に費用負担はない。そのせいもあってか、現在、登録講師は1500人を超え、年内には2000人に届く状況だという。対応言語は37言語あるそうだ。

「直接会うということもあって、安心して使ってもらえるように外国人講師の質や安全性については、例えば出入国書類の裏表両面をチェックするなどの方法で担保している。一方で、日本にいる外国人講師に稼いでほしいとの思いから立ち上げたサービスなので、講師と運営側との距離も近く、講師の側も生徒との待ち合わせ、レッスンをするのに使いやすい内容になっている」(金村氏)

フラミンゴの設立は2015年6月。2016年4月にEast Ventures、DeNA、partyfactoryから資金調達を実施し、2016年10月にアプリをリリースした。2017年6月には、メルカリとエンジェル投資家らからも資金調達を行っている。

最初のアプリリリース時には、苦労もあったと金村氏は言う。「クラウドソーシングサービスなどでも課題になる“中抜き”が初めは多く、マッチングしても生徒と講師がその後、直接やり取りして会うようになってしまっていた。当時は講師からマッチング手数料を取っていたことが原因。日本人に手数料を負担してもらうようにサービスを変更したところ、外国人の先生側に『便利で、無料で使える』と評価されて離脱が減り、講師の登録も増えた。また生徒から講師への感想レビューがたまるようになると『いい評価で新しい生徒がまた呼べるのに、もったいない』という意識も出てくるようだ」(金村氏)

自身も4カ国で暮らしてきた経験を持つ、金村氏。海外で異邦人が暮らすことの大変さもよく知っていたことから、日本に住む外国人の暮らしを良くするためのサービスを提供したいと考えていた。「日本に住む外国人が収入を得ようとすると、語学講師のイスは埋まりがちで、深夜のコンビニやホテルの清掃など、キツい仕事でしかも時給が安い、ということになりやすい。暮らしを良くするにはまずは収入の確保だと考えて、フラミンゴを立ち上げた」(金村氏)

今回の調達資金は、フラミンゴの開発・運用の強化のほか、訪日・在留外国人に向けた新規事業のための人材採用にも活用したい、と金村氏は話している。フラミンゴについては、リリース済みのiOS版アプリに加え、ウェブ版、Android版の提供も進めていく、としている。また「現在は都内と関西で地域を限定して提供しているフラミンゴのサービスを、札幌・福岡など地方の主要都市に広げたい」と金村氏。ゆくゆくは、語学学習に対してポテンシャルがありそうな国の主要都市、例えばソウルや台北などにもサービスが広げられればいいと考えているそうだ。

金村氏は「語学レッスンプラットフォームの提供で外国人によろこんでもらえるようになってきた。これからは、そうした日本に住む外国人に、お金を使ってもらえるようなサービスを提供していきたい」と今後の展開について話す。「まずは消費財が買えるようなサービスから、と考えているが、家やお金を借りやすくしたり、外国人だからということで高いお金で今は受けているサービスを安く提供したり、といったことを、インターネットを介してできれば、と思う」(金村氏)

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TechCrunch Japan

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