日本のかわいいロボットカメラ、ISSでテスト開始――JAXAのInt-Ballはクルーの相棒に

科学もときどきかわいくなれるらしい。たとえば日本の宇宙開発組織、 JAXA(Japan Aerospace Exploration Agency)が開発し、この7月4日にドラゴン補給線で国際宇宙ステーション(ISS)に送り込んだInt-Bal(JEM Internal Ball Camera)という球形カメラだ。下にエンベッドしたのはJAXAが公開したInt-Ballの稼働の様子を示す最初のビデオだ

Int-Ballの目的は地上の科学者がISS内部の様子を写真とビデオで確認するためで、このロボットカメラは宇宙ステーション内を地上からに指令で自律的に移動できる。JAXAによれば「3Dプリント・テクノロジーを利用して開発されたドローンは地上の科学者やオペレーターが宇宙ステーションの状況をリアルタイムでモニターすることを可能にする」といいうことだ。Int-Ballが収集したデータはISSのクルーも利用できる。

Int-Ballのユニークな形状はもちろん無重量状態での活動を考慮したものだ。JAXAではこのデバイスは「自律的に飛行でき、ISS内のどんな場所でももどんなアングルでも記録できる」と述べている。これによってISSのクルーが活動の記録のために静止画像やビデオの撮影をしていた時間をゼロにすることを目指す。JAXAによればこの活動撮影のためにクルー活動の時間の10%が費やされているという。

Int-Ballはアクチュエーター、回転運動・並進運動のセンサー、電磁ブレーキなどを内臓して位置と姿勢を制御する。JAXAではこのテクノロジーを拡張し、衛星などでも利用していきたい考えだ。デバイスは現在ISSで初期テスト中で、パフォーマンスやクルーを援助する能力の改良が図られている。

友達としての社交能力については特に言及がなかったが、おそらく高いはず。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+