日本のルネサスも自動運転車用チップに次の成長を賭す、Analog Devicesとパートナー

そのほかのチップメーカーと同様に、日本のルネサス(Renesas Electronics Corporation)も、これからの新しい産業、自動運転車に注力しようとしている。東京に本社を置く同社は今週この都市で行われた見本市で、R-Car Consortiumを発表した。それは、日本やアメリカ、ヨーロッパ、中国、韓国などの企業や大学から技術者や研究者を集めた研究開発集団で、自動運転技術の将来的な高度化を目指す。すでにルネサスは、同社の完全自動運転車のデモを行っている。

同社が最大の強みとしているのは、自動車級/車載級のヘビーデューティーなチップの設計と製造技術だ。それは自動運転車があらゆる運転状況で、しかも長年、正常に機能することを目指している。また同社が自動車の自律化技術でとくに配慮しているのが、サイバーセキュリティだ。それに関し、ルネサスの代表取締役社長兼CEO呉文精の談話を、日本経済新聞が報じている。ルネサスはこの成長機会に完全に集中するために、それまではゲーム機やスマートフォンに向けていたリソースを、自動運転技術の部門へ再配置した。

ルネサスはいくつかの自動車関連技術を追究している。たとえば同社のAdvanced Driver Assistance Systems(ADAS)のためにADIと共同開発している新しいレーダー技術や、自動運転車とADASシステムの両方で使われる前方カメラなどだ。

チップメーカーが自動運転技術に賭けようとしている動きは、ルネサスだけではない。Qualcommは自動車用チップの大手NXPを買収したし、Intelはイスラエルのセンサーとソフトウェア企業Mobileyeを今、買収しようとしている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))