日本のLINE、7月の日米上場に向けて目標株価設定―10億ドルを調達へ

A smart phone is shown with messaging app Line in Seoul, South Korea, Wednesday, July 16, 2014. Naver Corp. said its subsidiary Line Corp. that operates a popular mobile messaging app is considering listing its shares in Tokyo or New York. Naver, South Korea's largest Internet company, said Wednesday that Line could sell shares in an initial public offering in both Japan and the U.S. (AP Photo/Lee Jin-man)

日本、タイ、台湾でメッセージ・サービスのメインストリームの地位を確立したLINE Corp.が来月に予定されている東京とニューヨークの証券取引所への上場を控えて、目標株価を発表した。その価格は一株当たり2700円から3700円、つまり26.50ドルから31.50ドルの範囲となっている。

今日のWall Street Journalの記事によれば、LINEがこうした目標価格での上場に成功すれば1120億円、あるいは10億9000万ドル前後の資金を調達できるだろうという。これは2016年で最大級のテクノロジー企業の上場となるもようだ。

最終的な売り出し株価は7月11日に発表される。

LINEのライバルとなる企業には、FacebookグループのWhatsApp、 中国のTencentホールディングスの WeChat、アジアで強い勢力を持つ韓国のKakao Talkなどがある 。ライバルと同様、LINEのビジネスモデルも単なるフリーミアムではなく、アプリ内課金、支払サービスなど多様な方法によって売り上げを確保する努力をしている。

TechCrunchのIngrid Lunden記者が 6月に入ってレポートしたとおり、 LINEが最初に東京証券取引所に上場を申請したのは約2年前だったが、このときは上場は延期された。今回LINEは東証だけでなくニューヨーク証券取引所にも同時に上場する。

先月、LINEは月間アクティブ・ユーザーが2億1800万人で、そのうち1億5200万人がアジアのトップ4市場によるものと発表している。

画像: Lee Jin-man/AP

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。