映画字幕のように使えるWaverly Labsの対面式翻訳機「Subtitles」、レストランや小売店などのカウンターに最適

数年前からWaverly Labsを取材し、主に同社のウェアラブル言語翻訳機を紹介している。米国時間1月5日、CESでブルックリンに拠点を置くWaverly Labsはリアルな世界での対話のために設計され、インイヤーデバイスの共有が必要ない、同社技術の新たなフォームファクターを発表した(私たちが細菌を気にかけている現在、とてもポジティブなものに感じる)。

「Subtitles」と名づけられたその製品は、両面にタッチスクリーンのディスプレイがあり、レストランや小売店や銀行、空港、ホテルなどの場所でカウンターの上に設置する。ユーザーは自分の言語を選び、話をすると、その翻訳が反対側のディスプレイに「ほぼリアルタイム」で表示される。

翻訳だけでなく、聴覚障害者のための便利なツールになりそうだ。まるで、対面式のクローズドキャプションのように。Subtitlesという製品名は「字幕」という意味だが、同社はその使用体験を、翻訳された映画を見ることに例えている。

このシステムは、20の言語と42の方言を翻訳するWaverlyの技術に基づいて構築されている。英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語、アラビア語、ギリシャ語、ロシア語、ヒンディー語、トルコ語、ポーランド語、中国標準語、日本語、韓国語、広東語、ヘブライ語、タイ語、ベトナム語、オランダ語など、20言語42方言に対応している。現在CESで披露されており、第2四半期のどこかの時点で登場する予定とのこと。価格は発表されていない。

また、Waverlyはオーバーイヤー型翻訳機「Amasaddor Interpreter」の新バージョンも紹介している。Waverlyは次のように語る。

音声認識ニューラルネットワークと組み合わせた高度な遠距離フィールドマイクロホンアレイを使用して、驚くほど明瞭なレベルで音声を捕捉します。その後、クラウドベースの機械翻訳エンジンを使用して音声をシームレスに処理し、高速かつ流動的で高精度な翻訳を実現します。

こちらは、179ドル(約2万760円)で販売されている。

画像クレジット:Waverly Labs

原文へ

(文:Brian Heater、翻訳:Hiroshi Iwatani)

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。