時系列データベースで次々とエンタープライズ顧客を獲得しているInfluxDataがシリーズCで$35Mを調達

センサー群がどんどん増える一方のデータを絶えず捉(とら)まえているような世界では、その大量のデータを収集して時間軸の上でそれを測る技術がますます重要になる。オープンソースの時系列データベースInfluxDBの実装や管理サービスを提供するInfluxDataが今日、Sapphire VenturesがリードするシリーズCのラウンドで3500万ドルを調達したことを発表した。Sapphireは、エンタープライズソフトウェアの大手SAPの投資部門だ。

前からの投資家Battery Ventures, Mayfield Fund, およびTrinity Ventures, そして新たな投資家としてHarmony Partnersもこのラウンドに参加した。これでInfluxDataの資金調達総額は6000万ドル近くになる。

時系列データベースはその名の通り、データを素早く捕捉計測して、その時間上のトレンドを見るためのデータベースだ。InfluxDataのCTO Paul Dixは時系列ツールのニーズがあることを知って、2014年にオープンソースのツールキットの開発を始めた。それはGitHub上でたちまち評判になった、とCEOのEvan Kaplanは言っている。今では12万のサイトがInfluxをオープンソースで利用し、400のエンタープライズ顧客が同社のプラットホームを使っている。

デベロッパーがInfluxのツールを使って時系列アプリケーションを作ることもできるが、エンタープライズのスケールやセキュリティや可用性が必要なら、商用バージョンのプロダクトを買う必要があるだろう。“Influxを大きなプロダクションで本格的に動かしたいなら、クローズドソースのバージョン(商用バージョン)を買うべきだ”、とKaplanは語る。

その商用バージョンは立ち上げてからまだ18か月だが、早くからIBM, SAP, Cisco, PayPal, Tesla, Siemensなど代表的なエンタープライズブランドが顧客になっている。

SapphireのパートナーAnders Ranumによると、同VCはこれからの新しい市場機会に目をつけていて、それを先取りしたいから投資をした。“機械学習や物のインターネット、人工知能などの新しい能力を企業が使いこなさなくてはならなくなると、その企業で日々得られるすべてのデータを捕捉分析してスマートな意思決定に結びつけていくことが、彼らにとって急峻な障壁になる”、とRanumは声明の中で言っている。彼が信じているのは、時系列ツールがそんな企業を助ける、ということだ。

同社には今80名の社員がいるが、本日得られた資金により、これを年内に倍にして、プロダクトの成長を促進したい。今日の投資の一環として、SapphireのRanumがInfluxの取締役会に加わる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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