最新のOperaブラウザはパスワードのsyncをサポート、そしてVPN機能を最初から統合

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今年の早い時期にOpera Softwareは、仮想プライベートネットワーキング(virtual private networking, VPN)サービスのSurfEasyを買収した。VPNはインターネットの上にソフトウェアによりクローズドなネットワークを作り出す技術で、プライバシーの保護と安全なWeb閲覧を可能にする。今日(米国時間9/15)リリースされたデスクトップ版Opera 32では、SurfEasyが最初からWindowsやMac、そしてLinux用のOperaブラウザに統合される。

ただし当面、この統合はかなり軽い。Opera 32でプライベートタブを開くと、SurfEasyをダウンロードするためのポップアップが出る。ただしそれは当面だけのことで、今後はSurfEasyのもっとタイトな統合が提供される、という。ブラウザだけでなく、Android用の圧縮プロキシサービスOpera Maxも、当然ながらSurfEasyを統合するようだ。

SurfEasyはモバイルとデスクトップ両方のサービスを提供しているが、無料サービスは転送量500mbまでだ。無制限を希望するユーザは、デスクトップで月額3ドル99セント、モバイルアプリでは2ドル49セントを払う。

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このバージョンでは、syncオプションが改良されている。とくにこれからは、ブックマークやタブなどだけでなく、パスワードもsyncできる。

このほかOpera 32では、ブックマークをツリー状に見られるオプションが加わる。大量のブックマークを使いやすくまとめるのに便利だろう。

またバックグラウンドの画像が静的画像では物足りない人のために、Speed Dialのテーマとしてアニメーションを使えるようになる。Speed Dialは、ほかのブラウザでは‘新しいタブページ’と呼んでいるブランクタブページのことだ(トップ画像)。たとえばFirefoxなどでは「よく見るページを表示」などのオプションがある。Operaはこのアニメオプション用にGoogleの規格であるWebMやWebPフォーマットを使って、小さなファイルサイズの維持に努めている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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