本人に代わってプレゼントを選んでくれるキュレーションサービスのSpoil

Y Combinatorの支援するSpoilは、プレゼント選びのためのコンシェルジュサービスを目指すものだ。プレゼント選びで無駄にあれこれ悩む必要もなくなる。

仕組みを知れば、面倒くさがり屋の人はきっと大喜びすることだろう。あるいは無味乾燥な感じがして寂しく感じる人もいるかもしれない。利用する際には、Spoilのサイトでプレゼントを送りたい相手(友達、知人、身内など)について、興味などの個人情報を入力する。すると指定したジャンルに詳しい人物が、あなたに代わってプレゼントを選び、そして送ってくれる。

この際、プレゼントする側もいったい何が送られるのかはわからない。商品について自分で選べるのは価格帯だけだ。価格帯は35ドル程度のお手軽なものから、500ドルの「本気」なところまでがカバーされている。価格には商品自体の価格とキュレーション費用、消費税および配送料が含まれている。値段が高くなるほど豪華なプレゼントになる。

Spoilの共同ファウンダーであるCristian Asenjoは、このSpoilを「ギフトカード」のように考えることもできるだろうと述べている。すなわちいくら分で、そしてどの店で使えるギフトカードを送るのかはプレゼントする側が選ぶが、受け取った側が実際に何を買うかは予め指定することはできないというわけだ。

Spoilのサイトを訪問すれば、直ちにプレゼントを贈るための手続きが始まる。まずプレゼントの大分類(「I love you」、「Thank you」など)を選ぶ。そして受取人の性別を指定して、相手が興味を持ちそうなジャンルを選ぶ。テキスト入力は最低限におさえられていて、これは直ちにモバイル版もリリースできそうな感じだ。

4ヶ月前にサービスを開始して、500件のプレゼントを扱ったのだそうだ。返品された件数は10件未満であるとのこと。商品のキュレーションは現在のところ6名で行なっているが、さらに人員を増やしてより広い範囲でのキュレーションが行えるようにしたいと考えているとのこと。

共同ファウンダーのCharles-Eric Gascon曰く、バレンタインデーに向けて利用者層の拡大を目指しているところだそうだ。これまで扱ったギフトについても、70%がカップル間のものであったらしい。現在のところ、アメリカにおける(発送はアメリカおよびカナダに対して行なっている)最もメジャーな価格帯は50ドルから100ドルとなっている。利用者を増やすことで、よりサービスの真価が問われることになる高価格帯でのニーズも高まってくると期待しているところだ。

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(翻訳:Maeda, H


投稿者:

TechCrunch Japan

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