植物性タンパクの代替肉をハンバーガーからステーキへと移行させるRedefine Meat

現在入手可能なハンバーガーに近い代替肉よりも、牛肉の切り身に近い植物性タンパク質を製造するプロセスを開発したイスラエルのスタートアップRedefine Meatは、アジアの一流食品ブランドの一つの投資部門から大きなお墨付きを得た。

同社はこのたび、代々続く香港の調味料大手であるLee Kum Kee(李錦記)の創業者一族の富に支えられた投資部門Happiness Capitalと、ニューヨークとイスラエルのスタートアップを支援する投資会社であるHanaco Venturesから、2900万ドル(約30億7000万)の資金を調達した。

PepsiCo(ペプシコ)からマクドナルドまで、あらゆる企業と提携しているBeyond Meat(ビヨンド・ミート)や、バーガーキングでも植物ベースのフェイクミートを展開しているImpossible Foodsのような企業の台頭によって、投資家は植物由来の食品業界に押し寄せてきた。

これらの企業は味覚を満足させる植物性のパテを完成させてきたが、リブロース、サーロイン、ランプステーキの形で、エンドウ豆のタンパク質を大きく切り刻むことは、これらの企業が商業的な製品を提供する上での技術的なハードルとして、まだ克服できていない。

Redefine Meatは、自社の製造プロセスが植物由来ステーキの処方に関するコードを解読したと考えている。

取り組んでいるのは彼らだけではない。バルセロナでは、Novameatというスタートアップが今年初め、植物由来のステーキを独自に開発するために約30万ドル(約3200万円)の資金を調達した。同社はスペイン産業技術開発センターのNEOTECプログラムから資金を調達した。

両社は3Dプリント技術を使い、Beyond MeatやImpossible Foodsのような企業が市場に出してきたパテやミートボール、ひき肉に近づけようとするのではなく、ステーキの味や食感を模倣した肉の代替品を作ろうとしている。

Losa Group、Sake Bosch、K3 Venturesを含む多くの投資家が、Redefine Meatの市場への道を支援している。

同社は、今回の資金調達をポートフォリオの拡大と製品の商業的な立ち上げをサポートするために活用すると述べている。また、年内に3Dプリンターの大規模生産施設を稼働させることを目指していると、同社は声明で述べている。

Redefine Meatは2021年1月には、イスラエルのディストリビューターであるBest Meisterとの戦略的合意を発表した。現在の従業員数は約40名で、スタッフの拡大を図っている。

同社CEOのEschar Ben-Shitrit(エシャール・ベン・シトリト)氏はこう語った。「当社は、美味しい肉は動物からしか得られないという観念を変えたいと思っています。高品質の食肉製品、世界中のステークホルダーとの戦略的パートナーシップ、建設中の大規模なパイロットライン、今年後半には食肉流通業界に導入される初の産業用3D代替肉プリンターなど、我々はこれを実現するためのすべての要素を備えています」。

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カテゴリー:フードテック
タグ:代替肉 / 植物由来肉

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(文:Jonathan Shieber、翻訳:Nakazato)

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TechCrunch Japan

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