検索するより人に聞け、HiNativeはポスト検索時代の外国語学習コミュニティ

これって英語でどういうんだろう? とか、「cemetery」と「graveyard」って、どう違うんだろう? というような疑問をさっくり解決してくれるサービス「HiNative」が、2014年10月のローンチ以来4カ月弱でユーザー数2万5000人、回答数は12万を超えて順調なスタートを切っているようだ。

HiNativeは外国語に関するふとした疑問に、その言語のネイティブ・スピーカーが回答してくれるサービスだ。質問するだけじゃなくて、自分が話す言語について回答するのも楽しい。「達人と名人はどう違いますか?」「ミルクと牛乳はどう違いますか?」「selfieは日本語で何と言いますか?」という日本語を学習中のアメリカ人や中国人の質問に、日本語ネイティブ・スピーカーとして回答を付けたりすることができる。HiNativeは、そういう各国(言語)のユーザーの教え合い精神で成り立っているQAコミュティーの一種だ。

ぼくは去年末から時々使ってみているけど、信号待ち程度の時間でもスマホで気軽に投稿して聞けることとか、打てば響くように回答がすぐに付くことから、とても良いサービスだと感じている。

テンプレで事足りるので、質問がラク

HiNativeのポイントは2つあると思う。

1つは手軽なこと。質問には以下の画面のように3つのテンプレが用意されている。自由に質問できるテキストボックスもあるけど、だいたいテンプレのどれかだけで事足りる。

これらのテンプレの質問文は、その質問に回答ができるユーザー向けにはその言語で表示される。例えば、「AとBではどう違いますか? 例文も教えて下さい」というのを選択して、AとBに相当する英単語を入力すると、英語のネイティブ・スピーカーに表示される質問文は、

What is the difference between cemetery and graveyard?
Feel free to just provide example sentences.

となる。この質問をするには「cemetery」と「graveyard」という単語だけ入力すればいい。この質問形式では単語を3つ以上に増やすこともできて、ぼくがHiNative上で見てドキッとした日本語関連の質問だと、

火 と 炎 と 焱 はどう違いますか?

なんていうのがある(ちなみに、ぼくの回答は「3つ目の字は見たことがない。ジョークかと思った」)。質問が手軽なのがHiNativeの特徴だが、回答のほうも手軽にできる工夫がある。例えば「この表現は自然ですか?」という質問に回答する場合は、とても自然/だいたい合ってるけど少し不自然/不自然/意味が通じない、の4つから選ぶだけで良くて、無理にコメントを付ける必要はない。すでに別ユーザーがテキストで回答している場合には、それに「いいね」をするだけでネイティブ・スピーカーとして1つの有益な情報提供ができる。

回答は速いと5分以内、いろんな意見が集まる

HiNativeのもう1つのポイントは、回答が付くのが速く、その数が多いことだ。

HiNativeを開発・運営するLang-8(ランゲエト)創業者でCEOの喜洋洋さんによれば、質問してから回答が付くまでの所要時間は「だいたい30分から1時間」だそうだ。質問内容が難しくなくて、時間帯さえ良ければ(その言語を第一言語として話す人が起きている時間帯という意味)、5分程度で回答が付くことも少なくない。ぼくが使っている印象だと、アメリカ英語に関する質問だと5分程度で回答が付きはじめて、だいたい1、2時間ぐらいで2〜5件程度、多いと8件ぐらいの回答が集まるといった印象だ。

これは、ググレカス時代の終焉なのか?

HiNativeは、ぼくの(古い)感覚からするとググレカスという質問・回答が多い。

回答するのは主にネイティブ・スピーカーなのだが、教師や編集者、言語学者ではない。だから、みんな基本的に辞書は引かないし、ググる人も少数派。自信満々に「自己解釈」をサラッと述べて去っていく人が多い。ねちっこい外国語学習をやってきたぼくは、「ミルクと牛乳は全く同じ」と回答する日本語ネイティブ・スピーカーや(よく考えればミルクと牛乳では使う状況が異なるケースもあることは分かるはず)、ネイティブ・スピーカーでもないアメリカ人が日本語について「牛乳というのは単に古い言い方で、今どきはもうミルクのほうが多いってことで間違いないと思う」と回答していたりするのを見ると、ちょっとぐらいは考えるなり調べるなりしてから回答すればいいのに、と思ってしまう。

ググレカスってやつだ。だけど、たぶんそういう考えは、もう古いんだと思う。

PC時代のQAサイトの多くは、これぞ唯一決定版という質問と回答のペアを想定していて、それを引き出すのがQAサイトの役割という考え方でデザインされている。なぜなら、その入口はGoogleだからだ。Wikipediaもそうだけど、決定版の記述(URL)があれば、後はGoogleがそれを質問文と結び付けてくれる。上に述べた「決定版のQA」を強く想定しているQAコミュニティでは、重複する質問を忌み嫌う文化が強い。くだらない質問をしたら怒られるので、質問には事前調査と勇気がいる。掲示板上で繰り返される同じ質問に、ほとほとウンザリしてきた人々が作ったサイトとしてスタートしているからだ。例えば、先日Andreessen Horowitzから4000万ドルの資金を調達したStackExchangeEnglish Language&Usageというサイトが、その典型だ。ぼくがかつてした英語に関する質問には、既存の質問と重複の疑いがあるので「違いを明示して質問しなおせ」という怖い指摘が入っている。

HiNativeが参考にしたというnanapiが運営する質問・回答コミュニティの「answer.jp」も同じだが、もう重複やFAQがどうこうという時代ではないのかもしれない。回答者予備軍は星の数ほどいる。むしろ回答したい人(人の役に立ちたい、感謝されたいという気持ちを持つ人)は多いのだ。だから、従来型のQAサイトならコミュニティマネージャーが目をひんむいて襲いかかって来そうな、「日本語の「は」と「が」はどう違いますか?」という質問が普通に流れてきて、それに対して初学者が知るべき手短な回答が付いたりする。

「が」と「は」の格助詞の使い分けを教えてくれ、という質問を見て、ぼくは卒倒しそうになった。検索すれば5分で読める良い解説が30秒以内に見つかるだろうし、その気になればもっと詳しい説明もいくらでもネットで手に入るだろう。どんなクソな入門書や文法書にも、そのぐらいのことは書いてある。それを聞くか? というのがぼくの感覚だった。

でも、これはぼくが古くからのネットユーザーで発想が古いからだと思い知らされた気がする。聞いてダメな理由なんてなくて、これはむしろコミュニケーションの一種として常に生まれては消えて行く、川面を漂う泡のようなものなのだろう。聞いたほうにしてみても、まさか格助詞(英語でいえば冠詞)だけで数百ページの本が書けるような話だと思っているわけでもないだろうし、いきなり文法書の一章分の答えを読みたいわけじゃない。とりあえずは「初めて出てきた主語には「が」を使い、すでに会話に出てきた主語には「は」を使う」とだけ答えれば半分ぐらい正解なわけだし、それでいい。この説明に当てはまらないものが出てきたら、また聞けばいいだけだ。

teachは日本語で何と言いますか?」→「おしえる」→「ありがとう!」というようなやり取りもHiNative上には少なくない。このやり取りなんかは、ポスト検索時代の何かを象徴しているような気がする。

HiNativeをやってみてこれはいいなと思ったのは、複数の人の見解がサッと聞けるというメリットがあることだ。例えば、ぼくが実際にした英語の質問で、「hit one’s stride」という慣用表現がある。徐々に環境に慣れて本来のペースを掴んで仕事でパフォーマンスを発揮するというようなときに使う表現らしい。ぼくはこれを辞書で知って、本当に使われているのかどうか知りたくて質問したのだけど、これに対して「意味が通じない」と答えた人がいる一方で、いやいやとても良く使うよと実例を示してくれた人もいた。たぶんこれは日本語で言う「オトナ語」に近くて、ビジネスの場で使われる表現なんだろうと思う。

学習者にとってHiNativeが辞書を超えてるなと思うこともある。この間、スコットランド出身の歴史家が書いた本を読んでいたときに「cotton up」という句動詞が出てきて、cottonに動詞の用法があるのかと驚いて辞書を引いたら「人と親しくなる」などと書いてあった。確かにそれで文意が通るので、へぇーと思ったのだが、HiNativeで質問してみたら、みんな聞いたことがないというのだ。唯一ひとりだけ、たぶんアメリカ南部の古い表現じゃないのかなという指摘をしてくれる人がいた程度。外国語の辞書というのは地域や時代によらず、かつて存在した用法を、できるだけたくさん収録するのが仕事なのだろう。収録例が多いほど「読む」ときに役立つ。しかし、「こんな言葉、オレは聞いたことないし、家族にも聞いたけど誰も知らなかったよ」とは決して言ってくれない。

隣に複数のネイティブ・スピーカーがいるかのように質問できる

HiNativeの実例を、もう少し出してみよう。

ある朝、どうもTechCrunchのサンフランシスコオフィスでWiFiの調子が悪かったらしく、担当者が「wonky」(不調)だとメッセで言っていた。なんかファンキーな響きで印象に残るし、ぼくも「unstable」という工学臭のする面白みのない言葉じゃなくて、人間ぽい感じのwonkyという形容詞を使ってみようかなと思ったのだけど、果たして外国人のぼくが使うべき単語なのだろうか? 担当者はイギリス出身でイギリス口語ではないのか? というので、HiNativeで聞いてみた。

「The wifi connection has been wonky this morning. この表現は自然ですか?」

回答では5人が「自然」と言っていて、少し不自然とした人は1人だけ。そして不自然だと指摘した人によれば、wonkyは以前よりも良く耳にするようになってきたスラングだけど、「unstable」というほうをオススメするねというものだった。ぼくはこの回答により、断然wonkyを使うことに決めた。

ぼくは外国語として英語をしゃべるのだけど、口にしてから「あれ、そんな言い方ってありなんだろうか?」と思うことが良くある。まあ文法なんてクソ食らえんだけど、言ってから確認しようと思うぐらいの向学心はある。例えば、この間セブン・イレブンでコーヒーマシンがドリップするのを待っていて背後から「Are you in line?」(列にお並びですか?)と聞かれたときのことだ。ぼくはとっさに「No, I’m waiting for my coffee to fill up.」(いや、コーヒーが入るのを待ってるんです)と答えた。聞いてきたのは外国人観光客グループで、ATMの列とコーヒー待ちの人がゴッチャになる狭い店内のことだった。いくら21世紀になったとはいえ東京に遊びに来ていきなり英語で現地人に話かけるのはヒドい話じゃないのか、モノリンガルのアメリカ人め……、と内心で思いつつも、同時にぼくは「fill up」って他動詞的だからcupのような目的語がないとおかしいような気がする、と、そのことが気になってしまった。

以前なら、こういうのは解決しない問題だった。モヤモヤが残る。ぼくが尊敬する外国語学習の達人の中には、こうしたモヤモヤを脳内にストックしておいて、後で一気に解決することが大事だという人がいるのだけど、HiNativeがあれば、その場で聞ける。

信号待ちで質問をして、コーヒーをすすりながら10分ほどで会社に着く頃までに、5人ほどが「自然だし、全く問題ないよ!」と回答をくれた。その後2日ほどでその数が8人に増えた。

もう1つの例。メールを書いていたときのことだ。「She insists coming」と書き送りながら、何となく不自然な感じがして、HiNativeで質問してみた。これに対して、「ちょっと不自然」という人が2人いて、「She insists on coming」とonを入れるほうがいいと教えてくれた。この回答には、さらに5人がいいねを押していて、多くのネイティブ・スピーカーが「そうそう、insist onだよ」と言ってくれたことがすぐに分かった。これは、かつてなら検索するか辞書を引くか、あるいは違和感を覚えつつ放置したところだったろうと思う。

上に挙げた質問と回答のやり取りは、どれも、まるで隣に何人かのネイティブ・スピーカーが座っているかのような感じだった。従来だと気軽にはできなかったことだと思う。ぼくの仕事場には週の半分ぐらいはイギリス人がいて、ときどき上のような質問をするのだけど、仕事中に英語の質問をされたらウザいだろうなということで控えめにしている。HiNativeでは、そういう遠慮が全く要らないのがいい。

ぼくは割と「事後に確認のために聞く」ことが多いけど、HiNativeのユーザーとしては、その言葉を使う前に聞く人が多いそうだ。何かを言いたいときに質問を投げることでシチュエーションに応じた学習ができると喜さんは言う。

「外国語学習は海外に住むのがベスト。常に24時間インプットがある。でも話すという瞬間が大事。インプットだけだと分かった気になるだけ。プログラミングで、いざ書こうとするとコードが書けないのと同じ。何かを言おうとするとき、空白の「?」が頭に出てくることがある。そこをフィードバックで埋めていくのが一番いい」。

2月末頃のアップデートでは音声機能も追加する。発音を聞いてもらって、それをネイティブ・スピーカーに評価してもらった上で正しい発音を教えてもらうことができるようになるそうだ。

Lang-8はブログ的、HiNativeはTwitter的

さて、Lang-8という社名で気付いた人も多いと思うけど、HiNativeを運営するLang-8は、日記やエッセイといった感じのテキスト投稿を互いに添削しあう外国語学習コミュニティの「Lang-8」を運営する日本のスタートアップ企業だ。Lang-8は2007年6月にローンチしたサービスで、2009年夏のiPhone発売前夜のこと。だから「Lang-8はPCベース。PC使う人なんてほとんどいなくなる」(喜さん)ことから、スマホに特化したサービスとしてゼロベースで考え直したサービスが、HiNativeなのだそうだ。

ぼくはLang-8のユーザーでもあるから良く分かるのだけど、Lang-8に投稿するのは結構「重たい」ことだったりする。2009年からの5年ちょっとで、ぼくはLang-8に100本以上の投稿をしている。だけど、ある月は5回投稿するのに、ある半年間はゼロといったように投稿が億劫になって存在自体を忘れてしまうことがある。いま、自分がLang-8に投稿したものを見返してみて思ったけど、これとかこれのように、ちょっとした質問をしているケースも多く、これならHiNativeのほうがいいかもなというものが少なくない。ちょうどブログ投稿とツイートのような違いがあるんだと思う。

使ったことのない人のために念のために言っておくと、Lang-8には素晴らしい外国語学習コミュニティがある。学習意欲が高く、鋭い言語感覚を持った人たちが謙虚に教え合っていて、第一言語であろうと外国語であろうと、けっこう深い文法的な考察や文化比較が行われている、というのがぼくのユーザーとしての印象だ。

Lang-8はメンテモードで、HiNativeでアクセルを踏む

Lang-8とHiNativeの関係だが、喜さんは「やっとスタート地点に立った気分」で、HiNativeで重点的にアクセルを踏んで行くという。

「Lang-8自体の引きは強い。現在、スマホとPCを合わせて800万PV。登録110万ユーザーで、口コミで毎日1000人ぐらい新規登録があります。月商百数十万円程度と、東京以外で安月給なら3人回る」。サービスイン6年目にしては売り上げ的には厳しい数字となっているようだ。「まだ、気持ちとしてはLang-8のアプリも作りたいし、有料課金の可能性もある。チューニングすれば、まだサービスとして伸ばせる。ただ、今は最小限の労力でメンテナンスモードにしてHiNativeに取り組んでいます」。

Lang-8は2009年にエンジェル投資家4人から1000万円弱の資金を調達。2014年1月にも金額非公開ながらもサイバーエージェント・ベンチャーズからも出資を受けている。

7年に及ぶLang-8の運用というのは投資家からすると長すぎて、いわゆる「いつまでも跳ねない」サービスなのかもしれない。この点について、喜さんは「7年も8年もやっていて、のんびりやってるって思われてるんでしょうけど、今までと同じスピードでやるつもりはない」と語気を強める。

Lang-8をスタートして運営していく中で、2度ほどエンジニアが離れてしまう経験をしたが、2年ほどかけて自分自身でサーバー運用とプログラミングを覚え、徐々に作りたいサービスが作れるようになった経緯があるという。このときの経験で痛感したのは、エンジニアが離れてしまうのは結局サービスが伸び悩んだからだということだそうだ。「当初エンジニアと合わないのは、プログラミングが分かってないからかと思ってた。でも、そうじゃない。サービスが伸びなかったらモチベーションが続かない。だからサービスを伸ばすことがいちばん。モチベーションが続くのは2年がマックスだと思っている。それは1年ぐらいで見えてくるはず」と、一種のピボットとも言える新サービスのHiNativeへかける思いを語っている。

タイミング的にもスマホの普及により、Lang-8でも要望の多かった「音声対応」がやりやすくなった事情があるという。これはネイティブアプリの強みで、「スマホで舞台が整った」と喜さんは言う。

Lang-8で分かったことで、HiNativeに生かす知見は2つあるという。

1つは「お金を払ってくれるのはアジアの人だと思っている」こと。「中国、韓国は信じられないぐらい教育にお金をかける」といい、喜さん自身、中国留学中にマクドナルドの時給が10元(百数十円)というところで、家庭教師は時給1500円というレートだったという現実を目の当たりにしたという。

Lang-8でも中国人ユーザーが多い。中国版TwitterのWeiboのリツイートが100万ビューなどになって「少し中国でLang-8が話題になると、いきなり1日で3万人増えたりする」と巨大市場を思わせる手応えを感じているそうだ。ただ、闇雲にユーザー登録を急いでも仕方がなくMAU率を上げること、つまり「どういう理由で使わなくなっているか」を見ながらサービス改善をすることをHiNativeでは第一に考えているという。

これと関連することだが、もう1つ、Lang-8の運営で「無料だと誰もが英語をやりたい」というアンバランスが発生することも良く分かったという。英語学習者の数が多すぎて、相互添削のモデルがうまく機能しなくなるのだ。一方で、お金を払ってでも添削してほしい人もいるので、有料の先生を付けるというアイデアがある。「需給のアンバランスを解決するのはお金でできることが多くある」という。ちなみに、各言語ユーザーの当初のアンバランスを防ぐ意味で、今のところHiNativeのiOSアプリは日本のApp Storeには出していないそうだ(ただしWebはアクセスできる。PCやAndroidもWeb版ならOK)

マネタイズのアイデアとしては、国や文化についても質問できるようにしたり、旅行者向けに「電源の使えるカフェは?」という地元の人がリアルタイムチャットで解決するサービスとしてお金を流すことも考えているという。「旅行だと予算の単位が10万円とかなので、1日1000円でも払ってくれるかもしれない」。法人向けにチャットで仕事関連の内容を教えてもらえるという有料サービスも考えているのだとか。


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。