横浜DeNAベイスターズがアクセラレータープログラム、新たなスポーツ体験の提供と横浜の活性化目指す

横浜DeNAベイスターズは11月9日、スポーツ・エンターテインメント分野のベンチャー企業と共創する新事業「BAYSTARS Sports Accelerator(ベイスターズ スポーツ アクセラレータ)」を2017年12月より開始することを明らかにした。

このプログラムは横浜市民やベイスターズファン、スポンサー企業などに対する新しいスポーツ体験の提供や、横浜の地域経済活性化を目指したもの。ベンチャーキャピタルであるiSGSインベストメントワークスとパートナーを組んでベンチャー企業の発掘や協業を進める。

背景にあるのは今後予想されるスポーツ市場規模の拡大と、ベイスターズが取り組む「横浜スポーツタウン構想」だ。政府は「日本再興戦略2016」の中でスポーツ産業の活性化を掲げていて、具体的なKPIとして2015年に5.5兆円だった市場を2020年までに10兆円、2025年までに15兆円まで拡大することを目指している。

それも受けてベイスターズでは行政やパートナー企業とも連携して、横浜を基盤としたスポーツ産業エコシステムの構築を目指す「横浜スポーツタウン構想」を掲げてきた。これまでもパイロットプログラムとして新拠点「THE BAYS」を開設し、会員制シェアオフィスやコワーキングスペースの運営など新たな取り組みを行っている。

BAYSTARS Sports Acceleratorもこの横浜スポーツタウン構想を推進するための一事業であり、特に次のスポーツ産業を共創するパートナー企業の発掘と連携を目指したもの。今回プログラムの対象となるのは以下の6つの分野に関する事業だ。

  1. Sports Viewing(スポーツ観戦体験)
  2. Fan Engagement(ファン層の拡大&満足度向上)
  3. Sponsorship(スポンサー企業への提供価値)
  4. Goods and Foods(物販・飲食サービス)
  5. Sports Performance(スポーツ技術)
  6. Other Sports Business(新たなスポーツ分野)

2017年12月から参加企業の応募を開始し、その後審査を経て2018年2月からプログラムを開始する予定。参加企業数やプログラムの期間は固定していない。

参加企業にはベイスターズが保有するデータやスポーツ業界でのネットワーク、iSGSインベストメントワークスが持つベンチャー投資領域でのネットワークに加え、横浜スタジアム等における実証実験の機会も提供される。また横浜DeNAベイスターズまたはiSGSインベストメントワークスから資金調達をする機会もあるという。

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TechCrunch Japan

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