次世代iPhoneはワイヤレス充電の可能性―AppleはWPCに加入

2017-02-14-lightning-port

Appleはすでに WPC〔ワイヤレスパワーコンソーシアム〕のメンバーだ。このことは9to5macが発見した。 コンソーシアムのウェブサイトは最近アップデートされ、213社のメンバーにAppleが加わっていた。そのため次世代iPhoneはワイヤレス充電機能を備えるのではないかという推測が加熱している。

ワイヤレス充電そのものは新しいテクノロジーではないが、Appleは採用にきわめて慎重だった。Apple Watchにはすでに採用されているが、iPhoneにはこれまでワイヤレス充電機能は装備されていなかった。

実用化当初、ワイヤレス充電は充電速度が遅かったりバッテリーが過熱したりする問題があった。場合によっては長期の使用でバッテリー自体を損傷する可能性もあった。こうした技術上の困難に加えて規格の標準化という問題もあった。しかしワイヤレス充電のテクノロジーと規格策定は十分に進歩したため、Appleも対応する運びとなるようだ。

台湾のKGI Securitiesの信頼性の高いAppleアナリスト、Ming-Chi Kuo〔郭明錤〕はこれに先立って「次世代iPhoneはLightningポートに加えてワイヤレス充電システムを備える」と予言していた。

昨年9月の段階でもAppleは iPhoneに3種類ものモデルを発表することができた。今年の秋には、(実際のモデル名がどうなるかまだ分からないが) iPhone 8とiPhone 8 Plusに加えてハイエンドのいわば「プロ」モデルが加わるはずだ。

ワイヤレス充電機能を備えるのが3モデル全てになるのか最上位モデルだけになるかは今のところ不明だ。同様に、ワイヤレス充電器が付属するのか、Lightningポートがどうなるのかについても確かな情報はない。

WPCにはSamsung、LG、Huawei、HTC、Qualcommを始め多数の会社が参加している。そのためAppleが加盟したというニュース自体は次世代iPhoneの仕様を明らかにする上でそれほど大きな意味を持たない。とはいえ、現在渦巻いている噂にいわば油を注ぐ効果はある。火のないところに煙は立たないというが、大量の煙が渦巻いていることは確かだ。

さてAppleはLightningポートをどうするだろう? もしAppleが「ユーザーはLightning接続なしでも困らない」と判断するなら、ワイヤレス充電を実装するのをチャンスにiPhoneに残された最後のポートを廃止するかもしれない。

アップデート: AppleはWPCに参加したことを確認する声明を発表した。〔声明全文は原文に掲載〕

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+