決められた正解がなく思考プロセスを重視する中学・高校生向け補助教材のエナジードがWiLから4.4億円調達

中学・高校生向け補助教材の開発を手がけるエナジードは4月8日、WiLを引受先とした4.4億円の第三者割当増資を実施した。同社としてはシードラウンドでの調達となる。

左から、エナジード代表取締役の氏家光謙氏、WiLパートナーの難波俊充氏

同社は、「『AIやロボットには代替の効かない、これからの時代に人が求められる力』を全国に展開する」というビジョンを掲げて、2016年より中学・高校生向けの補助教材「次世代型キャリア教育ENAGEED」の提供を開始。ENAGEEは、7冊のワークシートとムービーで構成されていおり、全国160校以上の国公私立の中学・高校のほか、学習塾で採用されているとのこと。具体的には、同志社中学校、立命館宇治中学校、滝川中学校・高等学校、三重県立聾学校、埼玉県立草加西高等学校、帝塚山中学校・高等学校、英進館、田中学習会など。

この教材は、決められた正解が一切なく、思考プロセスを示す事例と自身の考えを書き込むワークシートの組み合わせによる学習方式になっているのが特徴だ。

今回の資金調達により、ENAGEED の国内需要拡大に伴う人員の確保のほか、教材クオリティの向上、教師へのサポート強化、海外事業展開などを推進するという。国内外でWiLと資金面以外の連携も進めて事業を展開していくとのこと。

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TechCrunch Japan

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