注文翌日に食料品配達サービスを提供する韓国Kurlyが約238億円のプレIPO達成

韓国のオンライン食料品スタートアップKurly(カーリー)は、前回のシリーズFラウンドの発表からわずか半年で、香港に拠点を置くプライベートエクイティ会社Anchor Equity Partners(アンカー・エクイティ・パートナーズ)の単独支援によるプレIPOラウンドで2億1000万ドル(約238億円)をクローズした。

今回の資金調達により、調達総額は7億6100万ドル(約862億円)、企業価値は33億ドル(約3740億円)となった。

ソウルに拠点を置き、全国で翌日の食料品配達サービスを提供するこのスタートアップは、この新たな資金をデータインフラと物流サービスの高度化、人材確保に充てる予定だ。

このニュースは、上場場所をニューヨーク証券取引所から移し、地元でのIPOを発表したことにともなうものだ。韓国取引所は、技術系スタートアップ企業を誘致するため、8億5400万ドル(1兆ウォン/約950億円)以上の価値をもつスタートアップ企業の上場要件を緩和している。

Kurlyは、上場後の推定企業評価額を最大約58億ドル(約6570億円)と見込んでいる。同社は来年初めにIPO申請を行う予定で、2022年上半期の上場を目指している。

Kurlyの広報担当者は「Kurlyのユーザー数は1000万人で、そのうち240万人以上が月間アクティブユーザーである」と述べている。

プレスリリースによると、Kurlyの売上は創業以来100%以上向上している。2020年の売上高は8億4500万ドル(約958億円)、営業損失は9700万ドル(約109億円)だったと報じられている。

Kurlyは2015年の創業当時、韓国で初めてプレミアムフードを翌日の早朝に配達する企業だった。地元の競合他社もその後、夜間配達サービスを採用することとなった。

これまでの支援者には、DST Global(DSTグローバル)、Sequoia Capital China(セコイア・キャピタル・チャイナ)、Hillhouse Capital(ヒルハウス・キャピタル)、Aspex Management(アスペックス・マネジメント)、MiraeAsset Venture Investment(ミラアセット・ベンチャー・インベストメント)、そして韓国に拠点を置く戦略的投資家のCJ Logistics(CJロジスティクス)とSK Networks(SNネットワークス)が含まれている。

画像クレジット:Kurly

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(文:Kate Park、翻訳:Akihito Mizukoshi)

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TechCrunch Japan

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