無期限休職中だったGoogleの活動家社員が解雇

Google(グーグル)がRebecca Rivers(レベッカ・リバース)氏を解雇した。同社は活動家社員である彼女を今月、無期限休職に置いていた。解雇については米国時間11月25日の午後、リバース氏自身がツイートした

Googleはコメントを拒否したが、Bloomberg(ブルームバーグ)が公開した社内メモの内容は確認した。それによるとGoogleは、同社のデータセキュリティポリシーへの違反で計4名の社員を解雇した。

今月初めにGoogleは、同社のポリシーに違反したとしてリバー氏とLaurence Berland(ローレンス・バーランド)氏を休職にした。そのときGoogleは「1人は自分の仕事に関係のない秘密文書を検索して共有し、他は一部のスタッフの個人的カレンダーを見た」とコメントしていた。

しかし抗議者たちは米国時間11月22日に、Googleはバーランド氏とリバーズ氏を、彼らが同社を非難する意見を述べたから罰したのだ、と主張した。両人も参加した抗議集会は、彼らの休職措置に抗議した。

Rebecca Rivers: さきほどGoogleから私が解雇されたと知らされた。< /blockquate>

その抗議集会の前に中心メンバーは、「リバーズとバーランドへの対応はテクノロジーに透明性と説明責任を求めるすべての人々への攻撃だ」と述べた。彼等は、リバーズ氏がGoogleの税関国境警備局との契約を廃棄するよう求める請願書の作成に加わったことと、バーランド氏が、ヘイトスピーチに発表の場を与えているYouTubeがに抗議するなどの社員たちの活動に加わったことを指摘した。

彼らによると昨年11月の大規模ストライキ以来、Googleは団体活動の規制を何度か試みている。7月には、抗議集会の中心人物だったMeredith Whittaker(メレディス・ウィテカー)氏が、4月の報復措置の報道のあとGoogleを去った。彼らは「リバーズ氏とバーランド氏は『オープンに共有されている社内情報を見ただけで』休職にされた」と表明している。

「この一連の休職や解雇騒動の直前にGoogleは、反労組企業であるISI Consultantsを雇った」とThe New York Timesが報じている。NYTに情報を提供した匿名のGoogle社員は、社内のカレンダーに書かれていた記載から、GoogleとISIの関係を知ったという。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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