現実化するのに難しいホバーボード、Oculus Riftを使って(仮想)現実化してみた

悲しい事実:種明かしを見過ごした人はまだ信じているかもしれないが、しばらく前に世間を騒がせたホバーボードのビデオは偽物だった。

さらに悲しい事実:物理法則を変化させるための仕組みを思いつかない限り、少なくとも近いうちにホバーボードが現実の世界にやってくることはないようなのだ。

そう、「現実の世界」にはやってこない。しかし、と考えた連中がいる。「現実」にやってこないのなら「仮想現実」ではどうだろう。

完成度としては低いものだ。しかしアムステルダム発のこのプロダクトは、実現不能であるはずのホバーボードを、仮想現実世界にて実現している。

バランスWiiボードを用いて、体重のかけかたを認識し、Kinectでは身体の動き(手を回してバランスを取る、等)を分析する。利用者本人はOculus Riftを装着して、仮想世界に入り込むわけだ。ついに憧れのホバーボードを自らのものとして操ることができるようになる。

まだまだ「完成」には程遠いものではある。現状では、さほど面白くも感じられないかもしれない。しかしアイデアとしては面白い。アーケードゲームとRiftの連携を探る動きはいろいろと出てきている。たとえばTop Skaterに、このホバーボードシステムを統合すれば面白さはきっと何倍にもなるだろう。子供用遊戯施設でのVR体験よりもきっと楽しめるのではなかろうか。

とりあえず、水の上では使えないことには注意しておきたい。

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(翻訳:Maeda, H


投稿者:

TechCrunch Japan

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