着回しコーデ提案アプリ「XZ」と三井不動産がOMOサービス共同開発、ららぽーと来店客の手持ち服を見える化

着回しコーデ提案アプリ「XZ」と三井不動産がOMOサービス共同開発、ららぽーと来店客の手持ち服を見える化

AIコーディネート提案アプリ「XZ」(クローゼット。Android版iOS版)を運営するSTANDING OVATIONは、手持ち服を活かす着回しコーデ提案エンジンを活用したEC・店頭接客のOMO(Online Merges with Offline)ソリューションを三井不動産と共同開発したと発表した。

3月18日に「三井ショッピングパーク ららぽーとTOKYO-BAY」にオープンした「LaLaport CLOSET」(ららぽーとクローゼット)において、実証実験を開始している。

STANDING OVATIONはかねてより、三井不動産が運営する三井ショッピングパーク公式通販サイト「Mitsui Shopping Park &mall」(アンドモール)との取り組みを実施しており、ユーザーに対してAIスタイリストが手持ち服を使った着回しコーデを提案して商品購買率を向上させる施策を行ってきた。

LaLaport CLOSETでは、テナント横断のMIXブランド新品商品と手持ち服を組み合せた着回しコーデを提案することで店舗での試着を促し、「&mall」での購入につなげているという。

LaLaport CLOSETでは、来店客の手持ち服を見える化し接客

LaLaport CLOSETでは、来店客の手持ち服をタブレットで閲覧しながら接客を行うという。XZにより、従来の接客では把握しきれなかった来店客の手持ち服を見える化することで、来店客それぞれ合わせた質の高い接客・提案ができるようサポートするとしている。

着回しコーデ提案アプリ「XZ」と三井不動産がOMOサービス共同開発、ららぽーと来店客の手持ち服を見える化

表示される手持ち服は、過去に「&mall」で買い物した購入履歴だけではなく、追加の登録が可能。ららぽーと施設内で当日購入した商品や、当日着用している服、持ち込んだ服を代行登録してデジタル化するサービスも展開するという。

また、持っている服に似ているアイテムを手持ち服としてその場で登録できるため、ららぽーと施設内や「&mall」で商品を購入したことがない人でも利用できるという。

LaLaport CLOSET内の新品商品+手持ち服を使ったコーディネート提案

LaLaport CLOSETでは、商品についたQRコードを読み込むと、XZのAIスタイリストがブランド(テナント)横断MIXの新品商品とユーザーの手持ち服を組み合せたコーディネートを提案する。

AIスタイリストは、「瞬時」に「豊富」に提案することで「接触を軽減する接客」をサポートすると同時に、ユーザー側は、手持ち服に合う商品を買い足すことで着回しのバリエーションを増やせるとしている。

着回しコーデ提案アプリ「XZ」と三井不動産がOMOサービス共同開発、ららぽーと来店客の手持ち服を見える化またこのコーディネート提案では、LaLaport CLOSET内にある商品と「&mall」内にある商品を紹介しているため、店頭に在庫がある場合はその場ですぐに試着できる。気になってはいるがその場で購入に至らなかった場合には、来店客に対してQRコードの形で商品情報を渡すことが可能。後日ゆっくりと手持ち服との着回しコーデを確認することで、購入の再検討やあと買いを促進できるという。

STANDING OVATIONは、手持ち服を起点に、オンライン(EC)とオフライン(リアル店舗)の垣根を超えた融合(OMO)サービスを提供し、新たなショッピング体験を実現するとしている。

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XZは、手持ちのファッションアイテムをアプリに登録することで、クローゼットの中身をデジタル化できるオンライン・クローゼットアプリ。AIスタイリストが手持ち服から着回しコーデを提案するため、今日明日の服装を決める際や買い物時に、いつでもどこでも持ち歩けるクローゼットとして利用されているという。

アプリの累計ダウンロード数は150万を突破。服・靴・バッグ・ファッション雑貨など、アプリ内の手持ちアイテム登録数は累計2800万点に上るという(2021年3月30日時点)。コーディネート作成数は420万点に到達しており(2021年3月30日時点)、XZにしか把握できないクローゼット・ビッグデータが蓄積しているそうだ。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:OMO / Online Merges with Offline(用語)STANDING OVATION(企業)ファッション(用語)三井不動産(企業)ららぽーと日本(国・地域)

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TechCrunch Japan

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