福岡スタートアップを支援するF Ventures、10億円規模の第2号ファンド立ち上げへ

写真中央がF Ventures代表の両角将太氏

福岡を拠点にスタートアップ投資を行うF Venturesは4月9日、2号ファンドを設立したと発表した。同ファンドは2019年12月に最終クローズする予定で、約10億円のファンド立ち上げを目指す。

F Venturesは、もともとサムライインキュベートのキャピタリストだった両角将太氏が2016年に立ち上げたファンドだ。自身の出身地でもある福岡のスタートアップを中心に、シード期での投資を得意としている。同氏はFFGベンチャーパートナーズなどから2億円を集め、2017年6月に第1号ファンドを設立。これまでに26社へのスタートアップへ出資をしている。ポートフォリオの一部はF VenturesのWebページから確認可能だ。

2号ファンドのLPはまだ明らかにされていないものの、「本拠地である福岡の地元企業に加え、在京大手企業、個人投資家など多様な投資家の皆様に参画いただく予定です」としている。第2号ファンドでは、これまで通りプレシードとシード期のスタートアップへ1社あたり500〜1500万円の投資を行っていくようだ。

また、F Venturesは上場企業のgooddaysホールディングスの子会社であるハブテックと連携し、投資先に対して「コワーキングスペース特別提供プログラム」を開始するとも発表。これにより、福岡のスタートアップが東京への出張中に都内のコワーキングスペースを特別価格(月1万5000円)で利用できたり、逆に東京のスタートアップが福岡のコワーキングスペースを利用するなどが可能とのこと。本プログラムについて、F Venturesは「拠点に縛られないスタートアップの新しい働き方をサポートして参ります」とコメントしている。

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TechCrunch Japan

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