立替え精算サービスのAbacus、採用候補者と契約社員もサポート

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Abacus(YC W14:Y Combinator 2014年冬学期卒)は、社員が会社経費の立替金を簡単に精算するためのプラットフォームだ。毎月末に申請用紙を提出する代わりに、その場でレシートの写真を撮り、会社の承認を得た後、1~2日後に支払われる。

同社は昨年大きく事業を拡大し、DropboxStripeManaged by Q等の顧客と契約した。しか彼らは、これらの会社の中には、1度か2度精算しただけで、その後使うのをやめてしまうユーザーがいることに気が付いた。これは典型的なユーザー行動ではない。大部分の社員は頻繁にAbacusを使って立替金を請求している。

いろいろ調べた結果Abacusは、それらの会社が「秘かに」、このアプリを使って、面接候補者の旅費(企業の本社への航空運賃等)や、パートタイム社員が仕事で購入したサプライ品の精算をしていることを突き止めた。

Abacusの共同ファウンダー、Omar Qariによると、彼のチームが見つけるまでに、各企業は計2000人以上の採用候補者への払戻しにAbacusを使用していた。Abacusは、このハックを正式機能に変えることを決め、今日(米国時間7/7)から採用候補者と独立契約社員への払戻しを公式サポートした。この新機能によって、企業はこの種の払戻しにかかる時間を平均40日から2日へと短縮できる、とQariは言っている。

またQariは、採用候補者の旅費精算を支援して少人数のグループで試用してもらうことが、大企業に入り込む絶好のきっかけになるとも言っている。具体的な名前は挙げなかったが、近々ある主要上場企業が採用候補者の旅費精算にAbacusuを使うと話していた。

Abacusは、こうした特殊な利用形態についても料金は同じ、毎月1ユーザー当たり5ドルを適用する。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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