米中西部の食料品チェーンSchnucksにSimbeの商品棚スキャンロボットTallyが導入される

セントルイスに本拠地を置く食料品チェーンSchnucks(ジャムブランドSmucker’sのキャッチコピー「Smucker’sのような名前が付いているのだから、良いものでなければならない」を想起する)は今週、全米111カ所の店舗にSimbe Roboticsの技術を導入すると発表した。

この契約は、食料品店をはじめとする、エッセンシャルビジネスにおける自動化への関心が大幅に高まることとなった世界的なパンデミックから1年半後に結ばれることとなった。

Simbeのモバイルロボットは、在庫のスキャンを行い、店舗の棚に何があるのか、何を補充する必要があるのか、常に最新の情報を提供してくれる。小売業で働いたことのある人ならばわかると思うが、在庫管理は業界において最も大きな悩みの種の1つだ。数時間の営業停止や徹夜での作業が必要になることも少なくない。

Schnucksが最初にこの技術をテスト導入し始めてから4年後、今回の「複数年にわたる」チェーン全体への導入が決定した。数年をかけ、パートナーシップは徐々に拡大している。Simbeによると、同社の商品棚スキャンロボットこと「Tally」は、在庫切れの商品を20〜30%減らすことができ、従来の人による確認に比べて14倍も多く在庫切れを見つけることができるという。

Schnuck Marketsは、Simbe RoboticsのTallyロボットを店舗に導入し、棚の状況を把握することでより良いショッピング体験を提供。2021年8月13日、米国Des Peres, MOで撮影(画像クレジット:Simbe)

「Tallyを全店舗に導入することで、これらの新たな識見をサプライチェーン全体で運用可能にし、収益に直結するような意思決定を行うために必要なリアルタイムデータを活用する能力を強化することができる」。とSchnucksのVPであるDave Steck(デイブ・ステック)氏は、リリースで述べている。「Tallyはオペレーションを効率化し、最終的には我々のお客様とチームにとってより良い店舗体験を生んでくれる、当社の店舗に欠かせない一部となっている」と述べている。

Brain CorpやBossa Novaなど、多くの企業が在庫スキャンの自動化に取り組んでいるが、後者はWalmartが2020年末に大口の契約を打ち切ったことで、大きな挫折を味わうことになった。

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画像クレジット:Simbe

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(文:Brian Heater、翻訳:Akihito Mizukoshi)

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TechCrunch Japan

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