米国などで新Apple TVアプリが配信開始、Apple TV+の秋ローンチに先行

Apple TVアプリに大きなアップデートがやってきた。セットトップボックスのApple TVのほうではない。Apple TV+のローンチはまだ先だが、今回のアプリのメジャーアップデートは、秋へと向けた準備を整えるものだ。

新バージョンのアプリはiPhoneやiPad、Apple TV、そしてサムスン製スマートTVの2019年モデルのすべて(と2018年モデルの一部)へと本日配信される。これはApple TV+の発表イベントで語られたとおりだ(編集部注:日本では現在のところ「Apple TV」アプリは配信されていない)。

またプレビューでも示唆されたように、アプリの刷新内容は3つのカテゴリにわけられる。Apple TVのチャンネル、iTunesムービーとTVショーのレコメンドシステム、そして子供専用セクションだ。

チャンネルは最も大きな変更点で、これはApple TVをケーブルテレビの配信業者に変化させている。視聴可能なのはHBO、Starz、Showtime、Smithsonian Channel、EPIX、Tastemadeで、将来的にはCBS All-AccessとMTV Hitsの参加が予定されている。

さらに大きな特徴として、番組のダウンロードとオフラインでの視聴が可能だ。つまり、「ゲーム・オブ・スローンズ」のエピソードを長いフライトのためにダウンロードできるのだ。これは、HBOがサードパーティーに同様の機能を提供した初めてのケースだ。Apple(アップル)はダウンロード数の上限を発表していないが、ほとんどのユーザーには問題はないだろう。

購読を申し込むと、Apple IDを利用した最大6個のアカウントに「ファミリー共有」を通じてチャンネルが登場する。

AppleはBooksやMusicのようなアプリと同じく、エディターによるキュレーションを取り入れている。アプリはアルゴリズムと編集者によるキュレーションを組み合わせており、ユーザーがページを最後までスクロールせずとも、何を次に再生するのかを決める手助けをしてくれる。

さらに上記に加え、SamsungやVizio、LG、ソニーのTVセットでも、アプリからのミラーリングによりコンテンツにアクセスできるようになる。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

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TechCrunch Japan

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