米FCC委員長、現行体制を擁護。周波数入札の拡大要請を拒否

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FCCのTom Wheeler委員長は、近く行われる周波数入札で小規模キャリア向けに予約される帯域の拡大を要求する、T-Mobileらからの申入れを却下した。

Wheelerはブログ記事で、「現在予約されている30Mhzというサイズは、予算の限られた事業者による低帯域の利用を可能にしつつ、競争入札を運用するためのバランスを保っている」と主張した。

この発表に先立ち、T-Mobile、Sprint、Dishら小規模キャリアーは、AT&TとVerizonが入札で容易に彼らを負かすことを恐れ、予約帯域を少なくとも40MHzに広げるよう強固なロビー活動を行った。また司法省反トラスト当局は、FCCに対して小規模キャリアの要求に「大きなウェイト」を置くよう、先週要請したばかりだ。

委員会の決定は、多くの小規模キャリアにとって極めて重要な意味を持ち、T-Mobile CEO John Legereはその熱のこもったビデオでアメリカ国民に向かって、FCCに対して「行動を起こせ」と声を上げるよう要求した ― この国が “dumb and dumber”([アホとアホ以下]彼がVerizonとAT&Tを指す愛称)に乗っ取られないために。

T-Moblieは、Wheelerの今日のブログ記事に答えて以下の陳述文を発表した:

「低周波数帯はAT&TとVerizonにとって聖杯だ。もし他人が手にすれば、ビッグ2は価格競争を余儀なくされ、彼らの顧客だけで年間200億ドルを節約できる。これが、携帯電話を持つ人全員がこの手続の結果を享受できる理由であり、FCCは司法省の声に耳を傾けるべきであること、および多くの議員や多くの消費者団体が、予約帯域拡大のために行動を起こしている理由でもある。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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