経理アウトソーシングのメリービズ、最適配置を重視した代表者交代でチーム経営を強化

経理アウトソーシング「バーチャル経理アシスタント」を運営するメリービズ、最適配置を重視した代表者交代でチーム経営を強化

経理アウトソーシングを手がけるMerryBiz(メリービズ)は2月28日、同社代表取締役について、創業者の工藤博樹氏から、現取締役の山室佑太郎氏に同日付けで交代すると発表した。取締役陣は従来通り、経営管理・事業戦略担当の太田剛志氏を含む3名。「バーチャル経理アシスタント」のさらなる成長とサービス提供体制の強化、および新事業の研究・開発への投資を目的に、代表交代となったという。

代表後任となる山室氏は、創業期に近い2015年に同社へ参画し、2016年より取締役を務め経営を推進、2017年のオンライン経理アウトソーシングサービス「バーチャル経理アシスタント」のローンチから本事業の陣頭指揮を担当。経理アウトソーシング「バーチャル経理アシスタント」を運営するメリービズ、最適配置を重視した代表者交代でチーム経営を強化

企業フェーズの変化支える最適配置とチーム経営

工藤氏は、2011年7月にメリービズを創業。代表取締役として、レシート・領収書の入力代行サービスを主力事業としていた時代からこれまでの、いわゆる「ゼロイチ(0→1)」を牽引。創業から10年を経て、事業が成長フェーズへ移る中、組織作りや事業全体の指揮に長けた山室氏に代表を交代。工藤氏はR&D担当役員として、次なるサービスの研究・開発にも明確な投資にコミットしていくという。

これまで、元々チーム経営をしてきたMerryBiz。株主を含めてコミュニケーションを密に取ってきた。「代表者の交代というファクトはまだインパクトが大きいので、ステークホルダーを心配させないように丁寧に対話を重ねてきました。代表が誰かではなく、適材適所の配置をして事業を成長させることに主眼を置いています」と、工藤氏は明かす。「CxO自身がポジショニングに凝り固まりすぎず、事業のスケールをより優先事項に置くことで、状況によって柔軟な体制を取れるようになり攻守バランス良く成長していけると感じています」と太田氏。代表を引き継ぐ山室氏も「内部の各個人を評価するというより、MerryBizという法人がどう成長するかに合わせて各自の能力を当てはめていくことを重視しています」と述べた。経理アウトソーシング「バーチャル経理アシスタント」を運営するメリービズ、最適配置を重視した代表者交代でチーム経営を強化

カリスマのある代表者が牽引する企業が注目されることが多いが、有機的なコミュニケーションを重視したチーム経営は今の時代にフィットしてきているのかもしれない。チーム経営についての詳しい鼎談はこちら

今後は、バーチャル経理アシスタントの力強い成長の実現、および新事業の研究・開発への投資を進める。2021年は、社員数増加にともなう本社の拡大移転や、事業を支えているプロ経理リモートワーカーの登録者数が1000名を超えるなど、大きな節目となった。今回の体制変更により、顧客企業への業務支援・DX推進支援などを通じた価値提供はもちろん、全国各地の有能なリモートワーカーにさらに活躍の場をもたらすことを目指す。

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。