翻訳プラットフォームのGengoがIntel Capital等から1200万ドルを調達

Gengoは人気上昇中のオンライン翻訳サービスで、7500名以上の事前審査、評価済みの翻訳者のネットワークを利用して33の言語で質の高い翻訳を提供している。このほど1200万ドルの資金調達ラウンドを完了した。リードしたのはIntel Capitalで、他にIris CapitalInfocommNTT-IP、およびSaudi Telecom Venturesが参加した他Atomicoも再出資した。

本ラウンドに通信会社が複数含まれていることは、「通信会社がGengoの国際的可能性を『理解』していることを示している」とGengoのCEO・ファウンダー、Robert Laingがメールで私に伝えた。

「Gengoチームは、Intel Capitalのリードによってアジア、米国、ヨーロッパ、中東の投資家と仕事ができることを喜んでいる。各社の国際経験や起業家を支援してきた実績に期待している」とLaingが今日の発表資料に書いている。

GengoのCTO・共同ファウンダー、Matthew Romaineもこう付け加えた。「大規模な翻訳における技術的要素は大きいため、歴史あるIntel Capitalと仕事ができることは光栄だ」。

現在Gengoの売上は、日本と米国が約40%ずつを占めている。現在同社は東京に30名、カリフォルニア州サンマテオに9名の従業員がいる。

Laingは同社が急成長を続けていると言う。Gengoでは2013年に入ってこれまでに、2012年全体よりも多くのテキストを翻訳している。成長の理由の一部はもちろん、GoogleのYouTubeとの提携によるものであり、最近の3Play Mediaとの提携と合わせて、YouTubeの2大統合有料翻訳サービスとなっている。

Laingによると、Gengoではビデオの他に、旅行やEコマースサイトからも大量の翻訳依絡があり、多くの「大手Eコマース、オンライントラベル、コミュニティー・ポータル」が現在Gengoを利用しているという。

Gengoでは今回の新ラウンドの資金を、海外展開の加速と、翻訳プラットフォームおよび翻訳プロセス速度の改善に利用する計画だ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。