自動運転のZooxがサンフランシスコに次いでラスベガスに進出

自動運転車のスタートアップZooxがラスベガスに進出する。同社CTOのJesse Levinson(ジェッセ・レヴィンソン)氏がTechCrunch Disrupt SFで明らかにした。

これまでに8億ドル(約855億円)を調達し、サンフランシスコの公道でテストしてきたZooxは、ラスベガスが自動運転車両とサービスにとってターゲットマーケットだと話した。同社にとってラスベガスは中心的なマーケットとなる。自動運転車両による配車サービス展開を目的に、技術のテスト、確認、改良を行う計画だとレヴィンソン氏は述べた。

Zooxは2019年初めにネバダ州の道路で自動運転車を走行させる許可を州自動車局から得ていた。同社は現在、大ラスベガス地域で新しいルートのマッピングとテストドライブを進めている。Zooxは人を乗せて走ることも許可されているが、今回は実施しないとのことだ。

「今のところ、Zooxはコストに見合わせるために戦略的テストを行っている」とCEOのAicha Evans(アイシャ・エバンス)氏はDisruptでTechCrunchに語った。つまり、Zooxは改造したトヨタのHighlander自動運転車両を期間限定、おそらく6週間かそこらラスベガスに送り込む。同社は改造した車両を30台以上有しているが、うち5台のみを展開している。

時間をおいて段階的にZooxはラスベガスでの走行を拡大する。「公道におけるゼロからの車両のデモを2020年に開始し、そのすぐ後に商業展開となる」と同社は話した。

人口密度が第2位の都市環境でさらに学習する機会となり、またサンフランシスコに比べてさまざまなそしてユニークなユースケースがあることからラスベガスを選んだ、とZooxは話した。たとえば、ラスベガスにはリバーシブルレーン、複雑なピックアップ・ドロップオフゾーン、高温、夜間の活発さがある、としている。

画像クレジット: Zoox

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(翻訳:Mizoguchi)

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TechCrunch Japan

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