荷物預かりサービスのecbo cloakが京都へ重点進出、京阪電車三条駅構内で荷物預かり

荷物預かりサービス「ecbo cloak」(エクボクローク)を運営するecboは4月19日、京阪電気鉄道との連携を発表した。京阪電車三条駅構内にecbo cloakを導入し、4月23日より荷物預かりを開始する。ecboが関西私鉄と提携をするのは初の事例となる。

なお同社は3月に、西日本旅客鉄道(JR西日本)との提携を発表しており、JR西日本子会社のジェイアール西日本マルニックスが運営する手荷物預かり所「Crosta」(京都駅、新大阪駅、関西空港駅)、日本旅行の7店舗(金沢、京都、大阪、岡山、広島エリア)でecbo cloakのサービスを提供中だ。今回の京阪電車との提携に合わせてJR西日本は、グループ会社が運営する京都市内のホテル「FIRSTCABIN STATION 京都梅小路 RYOKAN」へもecbo cloakを導入する。

3社が連携することで、日本有数の観光地である京都市内のコインロッカー不足や電車内・観光名所などでの混雑解消などを目指す。予約・利用開始日、取扱日時は以下のとおりだ。

京阪電車三条駅

  • 予約開始日:受付中
  • 利用開始日:2019年4月23日(火)
  • 取扱時間:10:00~19:00
  • 定休日:水曜日・木曜日
  • 当日予約:可
  • 複数日予約:可
  • 荷物の預かり可能個数:10個
  • 利用料金:荷物サイズに関わらず一律800円/日・個
  • 運営:京阪電車

FIRSTCABIN STATION 京都梅小路 RYOKAN

  • 予約開始日:2019年5月1日(水)(予定)
  • 利用開始日:2019年5月1日(水)(予定)
  • 取扱時間:24時間
  • 定休日:なし
  • 当日予約:可
  • 複数日予約:可
  • 荷物の預かり可能個数:10個
  • 運営:株式会社JR西日本ファーストキャビン

京都市内に乗り入れる鉄道会社としては阪急と近鉄もあり、そして市内を走る路線としては京都市営地下鉄もある。特に阪急京都線の終着駅である河原町駅周辺は京都市を代表する繁華街で、外国人観光客も非常に多い。つまり荷物も多い。京都市内の混雑を解消するには、今後はこれら各社の協力も不可欠になってくるだろう。

首都圏とは異なり、関西はJRと私鉄の並行路線が多く競争も激しいが、今回のように競合他社が同じ問題の解決に取り組む姿勢は歓迎すべきことだ。

投稿者:

TechCrunch Japan

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