衛星画像を使った農地の遠隔監視技術で収穫量を増やすOneSoilが約5.4億円調達

農家が畑を監視して収穫量を増やすための技術を提供しているOneSoil(ワンソイル)は、国際的な投資家であるAlmaz Capital(アルマズ・キャピタル)とPortfoLion(ポートフォリオン)から500万ドル(約5億4000万円)を調達した。

OneSoilの技術は、衛星画像をモバイルやデスクトップのアプリケーションに統合して農業分析を行うもので、遠隔地からの作物モニタリングや、可変レートによる種子・肥料の散布によって、農地における作業時間を短縮し、インプットに対する効率を向上させることができる。

OneSoilがサービスを開始してからまだ2年半だが、すでに180カ国以上の国々で20万人以上の農家やコンサルタントが同社のサービスを利用している。

世界の耕地面積(1億9700万エーカー)の約5%をOneSoilのユーザーがカバーしていると同社は主張しており、その中にはBASF(バスフ)やKrone(クローネ)などの大手農業関連企業も含まれる。

AlmazとPortfoLionから調達した資金は、米国や欧州におけるOneSoilの市場ポジションを拡大するために使用されるという。

「私たちは、農家の方々が十分な情報に基づいた意思決定を農業経営の中で行い、投入物の無駄を削減して、利益を上げられるように支援することを目指しています。そのために、リアルタイムでグローバルな規模の衛星画像処理を組み合わせたデジタルツールを提供し、ユーザーが最高の分析と洞察を行えるようにします」と、OneSoilのCEOであるSlava Mazai(スラバ・マザイ)氏は声明の中で述べている。「私たちの目標は、情報に基づくソリューションと精密農業のための最大のデジタルプラットフォームを構築することです。そのための道をより早く進むために、欧州とCIS(独立国家共同体)では技術とマーケティングの専門家を雇う予定です。北米と南米では農学分野のコンサルタントとビジネスパートナーを探しています」。

Almazの投資家であるPavel Bogdanov(パベル・ボグダノフ)氏によれば、彼らにOneSoilのラウンドへの投資を確信させたのは、農家における同社技術の印象的な採用率の高さだったという。「農家が新しいツールを導入することは、製品の複雑さやコスト、リスク回避の観点から、なかなか進まないものです。少なくともOneSoilを知るまで、その採用は遅れていると思っていました。しかし、OneSoilは農家にとても人気があり、世界的な利用者の増加は目覚ましいものがありました。そこで私たちは、農家にとってより価値のあるソリューションを提供するために、OneSoilへの投資を決めたのです」と、ボグダノフ氏は声明で述べている。

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カテゴリー:ソフトウェア
タグ:OneSoil資金調達農業

画像クレジット:Pgiam / Getty Images

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(文:Jonathan Shieber、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

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TechCrunch Japan

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