複数のサービスの状態を一元管理できるアドミンパネルを提供するForest Admin

企業が日常的にさまざまな複数のSaaSなどを利用している場合、ITの管理者はできればそれら全体の状態をたった1枚のパネルに集約し、しかもその個々をコントロールしたいと思うはずだ。その願いをかなえるフランスのForest Adminがこのほど、Notion CapitalとRuna CapitalからシリーズAで700万ドル(約7億6600億円)を調達した。

Forest Adminを使うと、ユーザーが今使っているデータベースやサードパーティのサービス、例えばStripe、Intercom、Zendesk、Google Analytics、Mailchimpなどなどを全部まとめて、すべてのデータを中央集権的に監視できる。

Forest Adminが提供するダッシュボードに重要なメトリクスが表示される。そしてそれらのデータを調べたり、部分的にまとめたりできる。特定のユーザーや特定部分のためのワークフローも作れる。具体的には、請求書の発行や返金処理、データのCSV化などだ。

そんなForest Adminは顧客企業の機密データを扱うこともあるので、データの安全性が重要だ。Forest AdminもSaaSだが、顧客のサーバーからデータを取り出すことはない。同社は顧客のサーバーにプラグインのインストールを求め、サーバーと直接通信する。そのプラグインが確実に脆弱性を作り出さないために、アクセスしてもいいIPのホワイトリストを作って、プラグインをVPNで隠すこともできる。またForest Adminではユーザーのパーミッションを管理できるので、社員ごとにアクセスできるデータを制限することもできる。

Forest Adminの社員数は20名。顧客は現在約2000社で、顧客の業界は金融、モビリティ(運輸交通)、オンラインリテールなど多岐にわたっている。今回の資金でForest Adminは、対応するAPIをもっと増やしたいと考えている。例えばGraphQLなども。そして対応するSaaSサービスもさらに増やし、アドミンパネルのモバイル化も進める計画だ。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa