誰もがP2P職業紹介所になれる

p2p

Instagramは大きい。しかし、UpworkとYouTubeはもっと大きい。Twitterは大きい。しかし、UberとAirbnbはもっと大きい。あなたのスタートアップのアイデアは大きい。しかし、人々に支払うあなたのスタートアップのアイデアはもっと大きい。YouTubeとAirbnb、Uber、Upworkの共通点は何か?使ってお金を稼げることだ。そして何千人もの人々がたった今彼らから収入を得ている。

どんなスタートアップであれ、あなたが今手がけているものを考えてほしい。あなたのユーザーが、あなたの別のユーザーに価値を与るよう仕向けて対価を支払うことは可能だろうか・

それが、数多くのユーザーに有用なサービスを提供して成長するスタートアップと、急速に成長して巨大になり、世界を動かす重要な部分のしくみをたちまち変えるスタートアップとの違いだ。

違いは、人間が人間を直接手助けすること。企業がサービスを提供するという古くから受け入れられてきた規範に取って代わるのが、今この新しいタイプのスタートアップの間で起きてていることだ。

今企業は、信頼されたブランド、分散ネットワーク、〈ここをクリックしてあなた写真をアップロード〉式の簡単なマーケティング・プラットフォーム、あるいは基本的な作法の教育等を提供し、あとはじっと動かず、プラットフォームの提供者たる自分の存在も殆ど忘れて、わずかな分け前を得るだけだ。あなたは自分のために働いている。ヒップホップなLyft野郎になるのもいい。ならなくてもいい。それはあなたの問題だ。

今歴史上初めて、そうした多くの効果的マーケティングプラットフォームに、あなたとあなたの選んだスキルを生かすための準備が整った。もしあなたが、ハウスクリーニングや、犬の散歩や、ウェブ構築をするなら、世界中あるいは地元でそのスキルを必要としている多くの人々と自由に連絡を取ることができる。毎日。

自分でポスターや広告を作ったり、起業家になるために精力的なマーケティングをする必要はない。個人が個人に直接サービスするための道すじやブランドはそこにある。それは共有やオンデマンドの経済ではない。むしろ、〈P2P〉経済と呼ぶべきだろう。

ユーザーがあなたのために何をするかではなく、あなたがユーザーのために何ができるかを考えよ。

では、あなたのスタートアップのユーザーは、あなたの他のユーザーに役立つどんな物を提供する必要があるのか。運転、家探し、エンターテイメント、それともコーディング?それらは既に殆どがブランド化されている。今そういうスキルを提供している人たちは、選択肢を持っている。例えばビジュアル・デザイン、コンピューター・アシスタンス、ビジネスコンサルタント、人の管理、イベントの主催、人を元気づける、リード生成、企業プロモーション、旅行の計画、あるいはスキルの教育。

有名な引用を強引に借りるなら:ユーザーがあなたのために何をするかではなく、あなたがユーザーのために何ができるかを考えよ。そうすれば、あなたが居なくなっても彼らがやってくれる。そして、彼らが起業家でいるために必要な時間のかかる部分を心配することなく、スキルで生計を立てられるようにするために、あなたはどうすればいいのか?精力的に彼らのスキルを宣伝し続けることだ。

人々が自身の状況を改善したいと思うことほど強い力はなく、日々の自然な力と人々の欲求を結び付けること以上に、スタートアップの成長を刺激するものはない。そして、仕事をして対価を得ることは、多くの人々にとって、自分の生活を改善する何よりの方法だ。なぜなら、誰もが給料日の嬉しさを知っているのだから。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

投稿者:

TechCrunch Japan

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