請求書登録でフリーランスが報酬を即日受け取れる「yup先払い」β版、利用料は請求額の10%

yup(ヤップ)は9月26日、フリーランス向けの報酬即日払いサービス「yup先払い」のβ版をリリースした。これに合わせて、インキュベイトファンド、ヘイ代表取締役社長・佐藤裕介氏、元コネヒト代表取締役社長・大湯俊介氏、スマートラウンド代表取締役社長・砂川大氏、ほか個人投資家2名からの資金調達も発表した。

yup先払いは、取引先に送った入金前の請求書情報を登録すると報酬を即日受け取り可能なファクタリングサービス。審査時間は最短60分で完了し、請求書を発行して報酬を受け取るフリーランスであれば、すべての業種で利用可能だ。

月5日から事前登録を開始しており、すでに100件超の申し込みがあったとのこと。料金は、初期費用や月額費用は無料で、サービス利用料は申請金額の10%となる。β版では実装していないが、将来的には利用実績に応じて手数料を7%、5%と下がるような料金体系も計画している。

​yupで代表取締役社長を務める阪井優氏

​yupで代表取締役社長を務める阪井優氏はyup先払いについて「yupは、フリーランスの人々の資金繰りを支援するサービスを提供することで、顧客や事業に専念することができるようになることを目指しています。開発するにあたって、多くのフリーランスの方々にヒアリングしたところ、日本の商習慣では発注側の立場が強い事から仕事の報酬の受け取りまでに30〜90日ほど待たされることが多くあることがわかりました」とコメントしている。

私は長らく出版業界、ウェブ業界で働いているが、一部の出版社は原稿に対する対価を謝礼として支払うため、発注書や請求書がないケースもある。さらに「あくまで謝礼」なので、支払いが遅れても編集者、編集部の一存で押し切られてしまう。

最近はこういった前時代的な受発注をなくすべく、大手出版社を中心にメールなど記録が残る方法でフリーランスに発注し、同時に原稿料や撮影料、納期を伝達。原稿や写真が納品されたらフリーランスから請求書を発行してもらうというプロセスが少しずつ広がっている。初回発注時にきちんと契約書を交わすメディア企業もある。

発注書も請求書も必要のない受発注をいまだ続けてる企業は論外だが、一般的な商取引を行っている企業であればyup先払いはフリーランスにとって報酬を確実に回収できる手段として覚えておいて損はないだろう。

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TechCrunch Japan

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