謎のCPUチップ型ミステリーサークルは、NvidiaのCES用宣伝か

サンフランシスコから車で2時間ほど南下したところの畑に最近出現した複雑なミステリーサークルは、見物人たちを当惑させエイリアンの仕業であるという狂気じみた説も生み出したが、情報筋によるとこれは、NvdiaがCESで一大発表をするための広報活動のために作ったものらしい。デザインは、NvidiaのTegra 4チップのように見える。確認はしていないが、これはNvidiaがCESで発表すると予想されているTegra 5チップへの関心を引くためと思われる。

Nvidiaは、今夜(米国時間1/5)西海岸時刻午後8時にラスベガスで、大きいCESプレス会見を予定しており、そこでミステリーサークルを作ったことを白状するとともに新製品の詳細を発表するつもりなのかもしれない。Tegraはモバイル機器向けの「システム・オン・チップ」で、CPUとGPUおよびメモリーコントローラーが統合されている。NvidiaがCESでお披露目すると思われる新しいTegra 5のコードネームは「ローガン」で、昨年同社がCESで披露した前機種のTegra 4、別名「ウェイン」よりも高速でエネルギー効率がよい可能性が高い。あるいは、あのミステリーサークルは、Nvidiaが発表するかもしれない、新Maxwell GPUに関係しているのかもしれない。

そのミステリーサークルは、カリフォルニア州の農業の町チュアラーに、12月30日月曜日の午前中に現れた。それが作られた畑の持ち主であるScott Anthonyという農夫は当時町外にいた。翌日彼はこのミステリーサークルを刈り取り、見物に集まった小さな群衆をがっかりさせた。下に貼ったビデオで、ミステリーサークルの様子と、地元ニュースキャスターの見当はずれな解読の試みを見ることができる。

テク企業がCESやSXSWでの溢れるプレス会見の中で注目を引こうと必死になるにつれ、売名活動も益々過激になってきている。昨年のCESでは、いつもの屈辱的コンパニオンガールや景品配布とともに、ペイントボール・シューティングまで登場し、SXSWではジャスティン・ティンバーレークとプリンスなど有名人を招いたパーティーも開かれた。

こうしたドタバタを甘美なテックバブルの兆候と見ることもできるが、ガジェットやアプリが主流に近づくにつれ、ちょっとした劇的瞬間を掴むことは大金に通じる。もしNvidiaが、これでチップを多く売ることができれば、ミステリーサークルの費用を取り戻すのは簡単だ。

[画像提供:111th Aerial Photography & Video via KDVR, KSBWUFOSOnEarth

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(翻訳:Nob Takahashi)


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TechCrunch Japan

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