豚の個体数や体重・健康状態を把握できる養豚農家向けAIカメラシステム「PIGI」がベータ版公開

豚の個体数や体重・健康状態を把握できる養豚農家向けAIカメラシステム「PIGI」がベータ版公開

IoT技術とAIを活用し養豚の「地産地消エコシステム」確立を目指すコーンテックは6月15日、豚の成長管理が可能な養豚農家向けAIカメラシステム「PIGI」(ピギ)のベータ版を公開したと発表した。養豚施設に設置したカメラの映像解析から豚の個体数を特定、さらには体重を判別し、これらの推移データを出荷予測などに活用可能だ。

従来の畜産業界ではアナログな業務管理が多く、体重測定・管理方法では豚を1頭ずつ体重計に乗せて計測したり、目視で計測したものを台帳に記入したりなど、人が介在し多くの時間をかけてきた。しかしコーンテックによると、人材確保が難しくなっている昨今の労働背景や防疫の観点から、人の介在を減らすことが重要となっているという。

PIGIは、養豚農家向けに豚の成長管理をサポートするために開発された。監視カメラやセンサーを施設導入することで人の目を代替し、コーンテック独自開発AIにより豚の行動を解析。独自の解析データに基づき豚の個体数や体重測定・健康状態を把握できるほか、施設の気温・湿度の監視などのデータ管理やアラート通知が可能になるという。新規の施設建築や大きな設備投資をしなくても、IoT・AIを活用した家畜管理が行えるとしている。豚の個体数や体重・健康状態を把握できる養豚農家向けAIカメラシステム「PIGI」がベータ版公開
コーンテックは、勘と経験に頼らず、人の介在を減らす畜産DXをサポートするとしている。

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カテゴリー:フードテック
タグ:画像解析(用語)コーンテック(企業)日本(国・地域)

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TechCrunch Japan

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