資産運用最大手のBlackRock、Teslaの権力分立に賛成投票

アップデート:本稿はBlackRockの票が最近の株主総会で投じられたことを反映して更新された。

世界最大の投資会社が、電気自動車/ソーラーパネル/バッテリーのメーカーの株主総会で行われた投票で、同社の権力分立を求める声に加わった。Reutersが本日(米国時間9/2)伝えた

Teslaのトップ10出資者で、全世界資産約6.3兆ドルBlackRockが管理するファンドが、Teslaに社外会長職の設定を要求する運動に加わった。

株主請求は完敗し、Muskの最高責任者としての地位に影響を与えることはなかった。

BlackRock投票のニュースはWall Street Journalの 最新記事で報じられ、Muskの独裁的経営手法をいっそう強調するとともに、Muskの同社における異常な権力と、同社に対する大衆の認識を浮き彫りにした

IT業界は、独裁的経営者の気まぐれを満足させることで知られているものの、Muskの最近のソーシャルメディア対マスコミプライベートでの行動は、同社の株価にダメージを与え、取締役会内部にすら懸念をもたらした。

Warren BuffettもMuskのソーシャルメディアの利用について意見を述べた。

BlackRock広報は、本件を最初に取り上げたReutersにメールで送った声明にこう書いている:

BlackRockの投資監督のアプローチは、当社の顧客である資産保有者に対する信任義務に駆られたものだ。企業や委任投票行動との関わり方は、顧客の株主価値の長期的推進という当社の取り組みと一致している。

Muskは8月にTeslaの非上場化計画をTwitterに流し、後に撤回したあたりから、とりわけ粗暴な行動が目立っている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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