資産運用RPAサービスのロボット投信が約1億円を調達

金融機関向けに資産運用業務の自動化サービスなどを提供するロボット投信は4月2日、みずほ証券プリンシパルインベストメント(MSPI)を引受先とする第三者割当増資を実施したことを明らかにした。今回の調達は、2月1日に発表された総額約4億円の調達と同じシリーズAラウンド。シリーズ全体では合計約5億円を調達した、ということなので、今回は約1億円を調達したことになる。

ロボット投信は2016年5月の創業。2016年9月にはインキュベイトファンドから1億円を調達している。

ロボット投信では金融機関向けに「RPA(Robotic Process Automation:ロボットによる業務の自動化)」サービスを開発・提供。具体的には株式、投信に関する電話問い合わせへの応対の自動化や、投信データの分析、ロボアドバイザーエンジンの開発・提供など、複数の大手金融機関に対してソリューション提供を行っている。

直近では2017年12月、みずほ証券に電話自動応答システムを用いた投資信託および市況概況情報のサービス提供を開始。コールセンターのオペレーターが対応していた投資信託の基準価額の問い合わせや、前日の市況概況などの情報提供を自動応答で行うことで、24時間対応を可能にした。

この自動応答サービスは、Twilioが提供するクラウド型ASPを利用して構築されており、SNSをはじめとした他のチャネルへの接続も可能になっているという。これにより音声だけでなく、テキスト、ビデオなどデータ通信によるさまざまな手段で、金融機関とのコミュニケーションの実現が期待できる。

ロボット投信では今回の調達により、「株主およびそのグループとの事業連携も推進しつつ、より幅広い事業領域で資産運用RPAソリューションの開発に取り組み、テクノロジーを活用した資産運用プラットフォームの構築を進める」としている。

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TechCrunch Japan

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