軍人向けSNSのSandboxxが、IT企業への就職を支援

現役および退役軍人に特化したSNSのSandboxxは、コミュニティーのメンバーを専門家とつなぐことで、就職の準備に役立てようとしている ―― そして最終的には就職先を見つけることを目標としている。

世界的な職業斡旋会社のBetts Recruitingは、「軍事メディア・テクノロジー企業」を名乗るSandboxxと協力して、兵役経験者がIT業界で職を見つけ、独自の価値を就職先候補に示す手助けをする。

「わが国でもっとも優秀な才能を持つ現役および退役軍人たちを、成長著しい先進企業と結び付けるために、Sandboxxは最適なパートナーだ」とBetts RecruitingのCEO、Carolyn Betts FlemingがTechCrunchに話した。「Bettsは、さまざまな障壁を取り除くことで多くの兵役経験者がすばらしい機会を得る手助けをできることを誇りに思う。コミュニティーの期待にこたえために、当社では兵役経験者が彼らの軍隊経験を、IT企業の仕事に役立つスキルへと変換するのを手伝えるよう、リクルーターのチームを訓練している」。

この取り組みでは、Sandboxxのネットワークを全体で、プッシュ通知、アプリ内通知、メールによるニュースレターなどを用いて専門的能力開発についての会話を促進する。効果的なLinkeInプロフィールの書き方や、面接スキルの向上などの話題だ。

Sandboxxのファウンダー・CEO、Sam Meekは、兵役経験者は様々な分野でユニークな才能を持っていると強調する。

「今の兵士が備える独特の弾力性はIT業界で十分役立つ」とMeekは言った。「その好奇心とミッション遂行の義務感を武器に、彼らは軍事的スキルを存分に職場で生かすだろう」

Meekによると、軍隊組織では兵役経験者がIT企業に必要なスキルを身につけるための時間を設けている。「一般市民のライフスタイルに移行するためには数か月から1年にわたる準備が必要だ」とMeekは言う。「モバイル技術者になったり大企業の売上を改善する能力を学ぶために必要な時間を、軍が準備している。これは軍に従事するうえでもっとも見過ごされている恩恵だ」

Bettsは面接方法の相談を受けるほか、採用担当者や就職希望者と話して最適なキャリアを見つける手助けをする。Bettsは2016年11月に兵役経験者の支援を公式に宣言しており、Everstring、MuleSoft、EatClub、Dynamic SignalなどのIT企業と兵役経験者に特化した提携をすでに結んでいる。

多くの会社が営業開発部門や経理部門に兵役経験者を雇っている。いずれも「弾力性と勤勉さを大いに必要とする」職務であり、年俸は6万5000ドルから8万5000ドルにわたる。経験の長い兵役経験者は、営業リーダー職に就き、給料は12万ドルから17万ドルだという。

「ペースの速い企業は若手の兵役経験者を求めている。彼らは粘り強く貪欲で使命を果たすことの価値を知っている」とMeekは言った。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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