農業×AIにより独自の農産物栽培方法を確立し農家支援を行うHappy Qualityが資金調達

農業×AIにより独自の農産物栽培方法を確立し農家支援を行うHappy Qualityが資金調達

農業×AIにより高品質・高機能な農産物を1年中安定的に栽培する方法を確立し、農業支援・青果卸売業務を展開するHappy Quality(ハッピークオリティー)は10月20日、資金調達を実施したと発表した。引受先はSony Innovation Fund、ベンチャー投資育成研究会。

調達した資金により、中部地方をはじめさらなるFC農家の展開に向けたマーケティング強化のほか、より高品質な栽培をしていくためのAI灌水システムの高度化、そして今後の事業展開に向けた採用強化を推進する。

Happy Qualityは、静岡県で「農業の新しいStandardを作る」というビジョンのもと、農家の減少や高齢化により匠の農業技術が失われるといった「農業における社会課題」を、「テクノロジー」で解決するためデータドリブン農業の実践・研究開発を展開。

現在、新規就農者が抱える課題として最も多い「所得が少ない」「技術が未熟」(農水省 平成23年度 ⾷料・農業・農村⽩書)という点に対して、市場流通や農学、テクノロジーといった専門知識を持つメンバーが研究開発を重ね、ビックデータやAI、光学センサーなどを用いて高品質・高単価なメロンやトマトの安定生産、FC農家からの全量買取および品質保証による高単価販売を実現してきた。

農業×AIにより独自の農産物栽培方法を確立し農家支援を行うHappy Qualityが資金調達

Happy Quality独自ブランド製品としては、「Hapitoma」(トマト)や「DOCTOR MELON」(メロン)を展開。

Hapitomaは「ストレス緩和機能」の機能性表示を取得済みで、光センサー選果機によって1粒ずつ糖度・形・リコピンを計測・選別し、厳しい基準をクリアしている。リコピンは通常のトマトの2倍以上のもののみを採用し、糖度別に6~10度のラインナップを用意している。

農業×AIにより独自の農産物栽培方法を確立し農家支援を行うHappy Qualityが資金調達

DOCTOR MELONは温室メロン出荷量日本一の静岡県で生まれた、甘さそのまま低カリウムメロン。カリウム濃度を低減化したことで、腎臓病疾患などカリウム摂取制限がある方も食べやすいという。またカリウム低減により、口内の刺激となるアレルギー抗原が低下、ピリピリとした刺激感が緩和、特有の青臭さも軽減している。

農業×AIにより独自の農産物栽培方法を確立し農家支援を行うHappy Qualityが資金調達

関連記事
農業用土壌水分センサー・灌水制御・ビニールハウスソリューションのSenSproutが資金調達
自動野菜収穫ロボのinahoが実証事業・補助金プロジェクト3種類に採択
産業用リモートセンシングのスカイマティクスが日本初のAI米粒等級解析アプリ「らいす」公開

カテゴリー: 人工知能・AI
タグ: 資金調達農業Happy Quality日本

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。