送金アプリ「pring」がアプリ上で発行できる「店舗オリジナル電子マネー」を無料で提供開始

送金アプリ「pring」がアプリ上で発行できる「店舗オリジナル電子マネー」を無料で提供開始

pringは8月24日、送金アプリ「pring」(プリン。Android版iOS版)上で発行できる「店舗オリジナル電子マネー」を無料で提供すると発表した。このアプリを使えば、初期費用や月額費用が高額で小規模店舗では導入が難しかった電子マネーを無料で導入できるようになる。しかも、申し込みから最短5営業日で発行できるという。顧客管理システム(CRM)や決済機能が利用でき、決済と連動したポイント付与や顧客分析なども行えるとしている(決済機能の利用には加盟店申込と審査が必要。また決済手数料が発生)。

pringアプリでは、対象店舗で利用できるポイントをチャージでき、チャージごとに10%のプレミアムが付与される。ポイントはチャージ当日から1ポイント1円で利用可能。店舗で決済を行うと、決済額の5%のポイントが付与され、次回来店時から使える(ただし独自電子マネーでの決済時はポイントは付加されない。pringバリュー(円)での決済が対象)。

店舗独自の電子マネーの発行にともない、pringアプリでメンバーズカードも発行できる。地域通貨、ハウスカード、ポイントカードといった使い方が設定可能で、支払に使えるポイントの付与も行える。アプリのデザインはオリジナルに変更(着せ替え)可能。デザインを変えても、アプリの「お金をおくる、もらう、はらう、チャージする、もどす」という送金機能、大手コンビニなど全国30万店舗の「pring」加盟店での支払いにもそのまま使える。さらに近々、利用履歴などからレコメンド通知やクーポンの配布なども行えるようになるとのことだ。

pringでは、送金アプリ「pring」を「お金コミュニケーションアプリ」と呼んでいる。「スマホでメッセージを送るような感覚で、簡単にお金のやりとりができる送金アプリ」ということだ。自分の銀行口座と直結することで、店の買い物でのQR決済のほか、友人との割り勘や集金などの個人間送金が行える。基本機能として、お金を「おくる、もらう、はらう、チャージする、(銀行)口座にもどす」を採用している。すべて基本的に手数料はかからない。企業から個人への報酬の支払いなど、法人向けサービスも行っている。

pringは、8月下旬までに、全株式をGoogleに譲渡することが決定している。

投稿者:

TechCrunch Japan

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