選挙直前のイランで大規模なフィッシング攻撃が行われている–目的は不明

Googleによると、今イラン発でイランのユーザに宛てた、メールによる大規模なフィッシング行為が行われている。Googleによれば、犯行は約3週間前に始まり、政治的な動機によるものと思われる。イランの次期大統領を選ぶ選挙は金曜日に予定されているが、フィッシングの洪水はその約3週間前に生じたといえる。

Googleによるとその‘作戦’は数万名のイラン人のアカウントをターゲットとし、実行者は2011年の11月にやはり、同じくイラン人ユーザをターゲットにした連中と同一のようである。2011年のときには、同社はイランの全ユーザに対して警告を送り、ハッカーたちがオランダのSSL証明機関DigiNotarを毀損したので、自分のアカウントが健常であることを確認せよ、と求めた。

しかしGoogleが言うように、今回の犯行はずっとシンプルで、ユーザをGoogleの偽のサインインページへ誘導し、ユーザ名とパスワードを盗む、という手口だ。盗んだ情報で何をする気か、それはまだ分からない。

一部の報道によると、今現在イランではGmailにアクセスできなくなっている。ただしこれは、未確認の情報だ。でもイランには過去にも、GmailやYouTubeなどGoogleのサービスをブロックした人たちがいる。だから、選挙に先だってGoogleのサービスへのアクセスが遮断されたとしても、それほど意外ではない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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