部屋の写真を立体画像化して、いろんな家具を置いてみれるRooomy、本来は不動産屋の販促ツールだが…

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今日(米国時間6/30)ローンチするRooomyというiPadアプリは、部屋を撮ったふつうの2Dの写真を3Dの画像にして、その中にいろんな家具を置いてみる、その様子をいろんな角度から見る、といったことができる。そこに置くための家具の3D画像は、Design Within ReacAll Modernなど人気ブランドの製品を用意している。

このアプリを作ったLoft-NedSenseは、NYSE(ニューヨーク証券取引所)のEuronextにも載っているヨーロッパの企業で、アプリは不動産屋が客の目の前で商談中の物件を演出するための仮想化ツールとして構想された。

使い方は、まず、不動産屋の営業が部屋の写真をアップロードする。物件一つあたり20ドルだ。アプリは床や壁がどこにあるかを認識し、写真から3Dモデルを作る。画面に表示されたその3Dモデルを見ながら、顧客は候補物件の内部を閲覧する。家具を、いろいろ取り替えてみることもできる。

Before and After

家具は、不動産屋の営業がRoomyの仮想家具の中から自分で選んでもよいし、あるいはLoft-NedSenseに79ドル払うとプロのインテリアデザイナーがあらゆる調度を選んで配置してくれる。79ドルは高いようだが、同社の説明によると、物件の演出のために実際に家具を買って部屋に置くよりは安い、ということだ。虚実あるときは、「実」よりも「虚」の方が安いのだね。

同社は、家具をこのように仮想化するために使う元の家具のメーカーからも、お金をもらう。3Dに仮想化するのは無料だが、そのソファーを顧客が気に入って実際に買ったら、小額の歩合をもらうのだ。画面上の仮想家具をクリックしたら、それを購入できる。

今のところ仮想家具は500種類しかないが、来月までに6000種に増やす、と同社は言っている。

このiPadアプリはApp Storeのここからダウンロードできる。

 

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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