都市部で快適。自己資金運営にて大いに売り上げを伸ばす電動自転車のEvelo Ariesに試乗してみた

電動自転車を提供するEveloは、Boris Mordkovichが、チームメイトとともに準備したスタートアップだ。このEvelo、プロダクトリリースの準備が整うと、普通では考えられないキャンペーンを開始した。開発した電動自転車で、ニューヨークからサンフランシスコまでの旅を敢行したのだ。途中で何度もデモンストレーションのために行程をストップし、潜在顧客ないしディーラーへのアピール活動を行った。活動は奏功し、今では3モデルの電動自転車を販売し、2013年の売り上げも百万ドルを超える勢いだ。

Mordkovich曰く「数年のうちにはVCからの投資を受け入れるかもしれません」とのこと。電動自転車の市場は世界的に拡大すると見込まれており、年間84億ドルの売り上げを、2020年までに108億程度に伸ばしていきたいと考えているそうだ。Eveloは、まさにふさわしい時代に、適切なプロダクトを送り出している典型ということなのだろう。

記事で取り上げるのを機会に、Ariesというプロダクトを試してみた。マウンテンバイク風のスポーツバイクの外見だ。但し時速30kmほど(20miles/hour)で走ることができ、かつ65kmほど走ることの出来るモーターを搭載している。TechCrunchのサンフランシスコオフィスの周りを走ってみた。まずは「とても楽しい」というのが感想だ。少々重めのマウンテンバイクに乗っている感じなのだが、サンフランシスコの厳しい坂(汗をかきたくないという人にはとても役立つだろう)では、電力駆動が本当に役にたつ。

妙な期待をする人がいるといけないので言っておくと、Specialized Tuboのような、プロ向け自転車を製造するメーカーがリリースするような格好良い自転車ではない。ただ、Specialized Turboが5900ドルもするのに対して、Ariesは3分の1ほどの1995ドルとなっている。価格も非常に安いこともあって、都市交通手段の候補として、十分考慮に値しそうだ。私自身、ずっとサンフランシスコに住んでいるのであれば、おそらく購入を真剣に考えたに違いない。ぜひとも冒頭に掲載したビデオを見ていただきたい。


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(翻訳:Maeda, H)


投稿者:

TechCrunch Japan

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