野球のピッチャーの肘や腕の酷使を検出し、手術以前に対策できるスポーツ・ウェアラブルZiel

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最近の数年間では、野球のプロからアマまでのあらゆるレベルで、トミー・ジョン手術(Tommy John Surgery)の施術件数が急増している。投手の内側側副靭帯を再建するこの手術は、昨シーズン発表された数字によると、メジャーリーグの現役ピッチャーの約1/4が行っており、マイナーリーグや大学野球、そして高校野球の選手でも、大きな問題になっている。

その問題とは? ピッチャーは、若いときから体を酷使する労働であること、だ。

Ziel、Google翻訳によるとドイツ語で“狙(ねら)い”を意味するこの製品を創ったのは、ライス大学(Rice University)の学生チームだ。それは投手が装着する袖カバー(上図)で、センサーの配列が動きを捉え、その計測数値により、選手とコーチに、大事に至る前の警告を提供する。

同社は数多くのプロトタイプをこれまで試作してきたが、今では完成製品M2スリーブユニット(sleeve unit)を2018年には発売できることを、目標にしている。Engadgetの記事によると、最初のバージョンは初めに高校をターゲットにする。それは、問題のある投球を早めに見つけ、その問題を蕾(つぼみ)のうちに摘み取るためだ。

このスリーブユニットは250ドルとかなり高く、またそのデータを分析して結果を報告するソフトウェアは、月額10ドルの料金を払う。たしかに、一見安くはないけど、でもトミー・ジョン手術を受けることに比べればとっても安い。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

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TechCrunch Japan

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