電気自動車メーカーRivianが新規株式公開で最大約9585億円調達へ

電気自動車メーカーのRivian(リビアン)が新規株式公開で最大84億ドル(約9585億円)の資金調達を目指していることが、11月1日に掲載された規制当局への提出書類で明らかになった。

Amazon(アマゾン)から出資を受けているRivianは、1億3500万株を57〜62ドル(約6500〜7075円)で提供する予定だと書類の中で述べている。また、引受人は2025万株まで追加で購入できるオプションを持っている。引受人がこのオプションを行使した場合、Rivianは96億ドル(約1兆950億円)もの資金を調達することになる。

発行済み株式数に基づくと、同社の市場評価額は約530億ドル(約6兆448億円)になる。従業員のストックオプションやその他の制限付き株式を考慮すれば、評価額は600億ドル(約6兆8431億円)にもなる。

Rivianは10月1日に米国での株式公開を申請した。その際、S-1書類では目標株価を開示していなかった。11月1日に提出された修正文書には新たな情報が盛り込まれ、その中にはRivianに繰り返し出資しているAmazonと新規出資者のBlackstone(ブラックストーン)が関心を寄せていることが含まれていた。

Amazon、T. Rowe Price Associatesのアドバイスを受けたファンドや口座、Coatue Management、Franklin Templeton、Capital Research Global Investors、D1 Capital Partners LP、Third Point LLC、Blackstone Alternative Asset Management に所属するファンド、Dragoneer Investment Group LLC、Soros Fund Management LLCに所属する一部の事業体が、最大50億ドル(約5703億円)のクラスA普通株の購入に関心を示している。

Amazonが最近提出した書類によると、同社はすでにRivianの株式20%を保有している。

Rivianの新規株式公開申請は2021年最も期待されていたものの1つで、現在はNASDAQ証券取引所での公開に注目が集まっている。同社はティッカーシンボル「RIVN」で取引される。

画像クレジット:Kirsten Korosec

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(文:Kirsten Korosec、翻訳:Nariko Mizoguchi

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TechCrunch Japan

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